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守備は成長実感…前王者1点に抑えた

[ 2008年7月30日 06:00 ]

<日本・アルゼンチン>後半、リケルメ(8)のFKを壁で防ぐ(左から)本田拓、森重、本田圭、豊田、谷口、梶山

 【日本0―1アルゼンチン】反町ジャパンの代名詞である堅守は、南米の雄に対しても十分に通用した。集中力を欠いた一瞬のスキを突かれて1失点はしたものの、最後まで完全に守備を崩された場面は皆無。DF森重は「思ったよりも通用した。結果的には負けたけど、守備はそんなに崩れなかった」と手応えを口にした。

 着実に進歩している実感がある。24日のオーストラリア戦では、DF吉田のパスミスから先制点を許してしまった。五輪アジア予選の12試合を4失点で切り抜けたように、守りこそが反町ジャパンの生命線。五輪切符を獲得したとはいえ、誰もが危機感を持っていた。

 それだけに、この試合を前にした静岡合宿では守備の確認に時間が費やされた。ミーティングでは過去の五輪のデータも引き合いに出し、開始15分での失点が多いことを確認。もう一度原点に戻り、守備の重要性を体にしみこませた。

 その成果は、確実に表れていた。安田がかわされて失点した以外は、DF4人が粘り強く対応し、欧州の一線でプレーする相手に一歩も譲らなかった。主将の水本も「守備はオーストラリアよりもよかった。あれで1点の重みも分かったはず」と振り返った。

 代表合宿から駆けつけた岡田監督も「守備はよく頑張ってたんじゃないか」と合格点を与えた。強豪相手でも恐れることはない。五輪本番に向けて、自信はさらに深まった。

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2008年7月30日のニュース