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岡田ジャパン“高速CHANGE”手応え

[ 2008年7月30日 06:00 ]

岡田監督の指示を聞く金崎(右)と中沢

 岡田ジャパンが得点力アップに向けた“第2段階”に突入した。29日、千葉県内で行われた日本代表候補合宿2日目は、ボールを奪ってからの素早い攻撃に練習時間の大部分が割かれた。就任以来、指揮官が唱え続けてきたチームのベースが「攻守の切り替え」。さらにボールを奪ってからゴールへの過程を選手に植え付け、W杯アジア最終予選でのゴールラッシュを狙う。

【日本代表候補メンバー


 見えない敵を頭に描きながら、ひたすら攻め続けた。少ないタッチでゴール前に攻め上がりシュートを繰り返す。約1時間半の練習の大半を攻撃に割いたあたりに岡田ジャパンの進化が見えた。

 「アイデアがワンパターンになってきたぞ。もっといろんな動きを出してくれ」。岡田監督がすぐに笛を吹いて練習を中断していたW杯3次予選中とは明らかに異なる練習風景。前線からボールを追い回し、相手からボールを奪うことに精力を注いでいた当時と比べ、奪ってからいかにゴールに迫るかに力点を置いた。それは就任以来、指揮官が唱え続けてきた「攻守の切り替え」が第2段階に入ったことを意味していた。

 背景にあるのはW杯アジア3次予選で浮き彫りとなった得点力不足。6月22日のバーレーン戦では終始、主導権を握りながら、得点はDF内田のヘディングが幸運にネットを揺らした1点のみ。この日のミーティングでは過去の日本代表のいいシーンを集めたビデオを見せてゴールへ向かう意識も選手に叩き込んだ。わずか3日間の合宿だが、30日の練習試合でその成果が試される。

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2008年7月30日のニュース