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普段はおっとり、でも集中力はすごい アーチェリー銅に祝福の声

[ 2012年7月30日 12:35 ]

女子団体で銅メダルを獲得し、花束を手に笑顔の(左から)早川漣、蟹江美貴、川中香緒里

ロンドン五輪アーチェリー

 銅メダルに輝いたアーチェリー女子団体の3選手に、家族や恩師ら、ゆかりある人々から祝福の言葉が相次いだ。

 エース早川漣(24)は長崎県立佐世保商業高校の非常勤職員。県から派遣されたスポーツ専門員として、アーチェリー部の指導を担当している。テレビで観戦した顧問の佐渡彰一教諭は「本当に興奮した。彼女は一日400~500本くらい練習している。集中力がすごい」と話した。

 アーチェリー部の3年生吉田優衣さん(18)は「緊張しているように見えたけど、どんどん結果が良くなって、絶対メダルを取ってくれると信じていた」と興奮した様子。1年生の福島央子さん(16)も「帰ってきたら、すぐおめでとうと言いたい」と祝福した。

 鳥取県琴浦町出身で、最年少の川中香緒里(20)=近畿大=の母範子さん(48)は「メダルが決まった瞬間、泣いてしまった」。

 川中を「練習の虫」と表現するのは、国体出場時に監督を務めた鳥取県アーチェリー協会の山根俊一理事長。「いつも残って練習を続けていた。周囲の声援を力に勝ち取ったメダルだと思う」と笑顔を見せた。

 近畿大洋弓部主将の3年加藤康之さん(20)は「普段はぽかーんとした感じなのに練習では目標意識が高い。仲間が史上初の快挙の場にいてくれたのはうれしい」。出身校の米子南高校(鳥取県米子市)アーチェリー部の副顧問山根範昭教諭(47)は「壮行会で『絶対メダルを取ってきます』と言った。有言実行のすごい子だ」と話した。

 ムードメーカーの蟹江美貴(23)は所属先のミキハウス(大阪府八尾市)でもおっとりとしていて、いつもニコニコ。社員の男性は「試合中もリラックスしているが、集中力はすごい」と絶賛した。「メダルを狙える実力があると思っていたので期待通りだ」

 愛知産業大三河高校(愛知県岡崎市)で蟹江とともにアーチェリー部に所属し、現在は同部顧問を務める新海彩教諭(23)は、試合を携帯電話のネット中継で観戦。「ドキドキ、ハラハラして見ていたが、いつもと変わらず笑顔だったのでよかった。今はお疲れさまと伝えたい」とねぎらった。

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2012年7月30日のニュース