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自己流で崩れたバランス…北島「58秒4は無理だと思う」

[ 2012年7月30日 09:58 ]

男子100メートル平泳ぎ決勝で5位でゴールし、ゴーグルをはずす北島康介

ロンドン五輪競泳

 男子100メートル平泳ぎ決勝、北島康介(日本コカ・コーラ)は59秒79で5位となり、3連覇は夢散。アテネ、北京に続く3大会連続2冠も逃した。

 レース後、電光掲示板をぼうぜんと見つめた北島。「残念な気持ちと申し訳ない気持ちでいっぱいです」と言葉を絞り出し、「表彰台の一番高い所を目指してきた。金メダルという夢は届かなかったけれど、今日できる精いっぱいのことはできた」と話した。

 北京五輪までは平井伯昌コーチ(49)に「導かれ、乗っかっていただけだった」という北島だったが、09年の渡米後は“自立”を目指した。平井コーチの代わりのコーチに管理されるのではなく、自分で考え、自分で動いた。しかし、その自己流にも限界があった。大会前に「バランスが崩れた」泳ぎを修正できず、この日は「自信を持っていけるところが一つもなかった」という。

 南アフリカのキャメロン・ファンデルバーグ(24)が出した世界新記録について「58秒4は(出すのは)無理だと思う」と脱帽。「まだ200メートルも、チームのリレーもある」と3連覇がかかる200メートルに目を向けながらも、「100メートル以上に厳しい戦いになると思う」と話した。

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