【川口・SS王座決定戦】金子 まさかの順決回りも“プライド駆け”

[ 2015年12月30日 05:30 ]

1枠から逃げまくる金子大輔

 惜しくも決定戦に進出できなかった8人が、4日目11R「スーパースター順位決定戦」で今年最後のレースに臨む。V候補の中心的存在としてシリーズ前から期待された全国ランク1位の金子大輔(35=浜松)が、まさかのトライアル戦次点で順決回り。モチベーションの維持が難しそうだが、1枠からスッキリと勝って締めくくる。なお、4日目と最終日は11R制で争われる。

 例年にない大混戦模様のトライアル戦の中、3走15点をマークした金子が決定戦から漏れてしまった。2日目までのボーダーは2走9点と低め。ところが、直前の3日目11Rで浦田と藤岡が勝負駆けに成功。これを確認した金子。「ボーダーが上がってしまった」と逆風を感じ取っていた。

 そして、運命の3日目12R。試走タイムは今シリーズ全体でベストの3秒24。勝負駆けという立場も把握しているファンは金子に絶大な支持を寄せた。だが、序盤の混戦を抜け出すのに時間を要した。「今年は大きな波がなかった」。リズムがこの日もなかなか整わない。それでも同じく勝負駆けで逃げる永井を鬼の形相で追い詰めたが一歩及ばず2着。結果的には、1枠で臨んだ初日の8着大敗が響いた格好だ。

 今年は2月に地元浜松でSG全日本選抜を制するなど順調だったが、暮れの大一番でつまずき、きょう30日が今年最後のレースになってしまった。金子は自分に言い聞かせるように「やることは全部やったから」と絞り出したが、やはりこのまま終わるのは全国ランク1位のプライドが許さない。とにかくパワー全開で逃げまくるだけだ。

 順位決定戦メンバーでは金子と鈴木圭のパワーが抜けている印象。高橋貢と荒尾の動きも決して悪くはない。外枠になった佐藤裕、岩崎、桝崎、田村の4人は内枠勢に比べてパワー劣勢ムード。上積みを施すか、スタートを張り込む作戦で勝機をうかがう。

続きを表示

2015年12月30日のニュース