【KEIRINグランプリ】平原“関東最強ライン”を力に悲願の初優勝へ

[ 2015年12月30日 05:30 ]

夜間練習の準備をする平原

 今年の競輪日本一を決める「KEIRINグランプリ2015」は30日、京王閣競輪場で優勝賞金1億160万円を懸けて11Rで争われる。関東ラインを引っ張り続けた平原康多(33=埼玉)は今回が6回目となる挑戦。前を昨年覇者の武田豊樹に託し、後ろをレジェンド・神山雄一郎が固める“関東最強ライン”の結束力を力に変えて、悲願の初優勝を決める。

 本番と同じ時間帯に行われる夕方の指定練習。平原は28日に続き、レース前日の29日もナイター照明に照らされたバンクで乗り込んだ。「前回、出場したのは小倉の競輪祭。寒さや風のないドームでのレースだったからね。それほど寒さは感じなかったが、冷え込んだ重いバンクの感触を確かめられたのは良かった」。グランプリには3年連続6回目の出場。「グランプリで武田さんの後ろを回るのは初めて。でも、そういうことを考えすぎても駄目。平常心で臨みたい」と明かした。

 脳裏によみがえるのは京王閣ダービー決勝での2着惜敗だ。「新田君が仕掛けて来た時にどうすればいいか分からなくなった。武田さんを残しにいくか、タテに踏み込むか、新田君を横に張るか…」。一瞬の迷いがゴールでの微差(約3センチより少ない着差)となった。「今回も武田さんの番手で、相手に新田君がいる。自分と新田君との対決みたいな感じであの時に似ている」。今度こそ新田にリベンジすると同時に他のライバルもねじ伏せる。「優勝するという強い気持ちを持って」。今年最後の一戦に全てを懸ける。

 前回京王閣で行われたグランプリを制したのは12年の村上。冷たい雨が降り続く悪コンディションの中、“魂の走り”でグランプリ初Vを決めた。「2日間、疲れを残さないように調整して気持ちも盛り上がってきている。自分の力を信じて優勝を目指したい」。厚い信頼を寄せる稲垣との好連係で2度目のVを狙う。

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2015年12月30日のニュース