エキストラ&フルーキー、角居勢“2頭出し”で東西金杯ジャックだ!

[ 2015年12月30日 05:30 ]

角居厩舎が送りこむエキストラエンド(左)とフルーキー

 角居厩舎は年明け1月5日のスポニチ賞京都金杯にエキストラエンド、中山金杯にフルーキーの東西金杯2頭出し。昨年は京都金杯にこの2頭を送り込んで2、4着だった。今年は“作戦変更”。フルーキーを中山金杯に起用し、2頭で使い分けた。鞍上の吉田隼(エキストラエンド)、ミルコ・デムーロ(フルーキー)は有馬記念でワンツー。師走の勢いそのままに、新年も好スタートを決める。

【中山金杯 京都金杯】

 師走の勢いは新年になっても止まらない。今月、チャンピオンズC(サンビスタ)→チャレンジC(フルーキー)→朝日杯FS(リオンディーズ)で3週連続重賞Vを飾った角居厩舎。新年も好スタートを決めるべく、スポニチ賞京都金杯にエキストラエンド、中山金杯にフルーキーの東西金杯2頭出しで重賞ジャックを狙う。

 「そうなればいいね。チャンスはあると思う」

 この2頭を担当する大井助手が意気込む。昨年は中間の調教で目を外傷し、大みそかに予定していた追い切りが新年にズレ込むアクシデント。さらに元日の大雪により、翌2日も満足に負荷を掛けられなかった。「2頭とも獣医さんに付きっ切りで診てもらって…。その中でよく頑張ったよ」と振り返る。

 今回はしっかり調教を積めている。まず京都金杯のエキストラエンド。京成杯AH2着後、マイルCSを目標にしていたが、左前脚を外傷して出走を見送った。ただ金杯に照準を定めてからは順調そのもの。今月11日に放牧先から帰厩し、好気配を漂わせている。

 「外傷自体は大したことなかったし、いい状態で厩舎に帰ってきてくれた。硬さを感じさせないね」

 京都は【2124】で掲示板を外したことがない。このレースでも14年1着&15年2着。「乗った騎手は坂の下りのこなしがうまい、と言うんだ」という相性の良さが強調材料だ。

 そしてフルーキー。前走・チャレンジC(1着)のダメージは見られず、さらに調子を上げている。

 「体が柔らかくなって良くなっている。今のところ文句のつけようがない」

 走り慣れた京都ではなく、初コース&初距離の中山に矛先を向けたのは対応に手応えがあるからこそ。「今のレースぶりなら大丈夫だと思う。乗り役(M・デムーロ)も二千でもいい、と言ってくれているしね。不安より期待の方が大きい」と言い切った。

 2頭ともキャリアを積んで心身とも円熟期。東西の縁起重賞を制し、さらなる飛躍を期している。

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2015年12月30日のニュース