【有馬記念】池江厩舎3三銃士でGP連覇へ!「実に楽しみ」

[ 2012年12月19日 06:00 ]

角馬場で運動するトレイルブレイザー(左)、トゥザグローリー(中)、オーシャンブルーの池江勢

 池江厩舎は2年連続の3頭出し。だが、陣営に漂う緊張感は昨年ほどではない。火曜朝の囲み取材。司会進行役に指名された記者が「では50音順で」と振ると、師は「オーシャンブルーからか。前走からの上積みはないかもしれないが、出来は維持している。父ステイゴールドで“今年の漢字”の“金”が入っているからね。“モロ金”(ゴールドシップ)もいるけど、前走が金鯱賞Vで金2つや」と、世相に重ねて粋なコメント。「体質が強化されているし、今年のメンバーでどこまでやれるか」と期待を寄せた。

 昨年は3冠馬オルフェーヴルでV。「初対戦の古馬に負けると、世代が弱いから3冠を獲れたと言われる。菊花賞とは違ったプレッシャーがあった」と振り返る。そのオルフェーヴルは体調が整わず回避となったが、それでも3頭を送り込むのはさすが。トゥザグローリーは2年連続3着と確かな舞台適性を証明済み。加えて過去2年超えへの秘策も温めている。この日朝はチークピーシーズをつけて調整。師は「テンションが高めの時に勝っているので、集中力を高めようかなと。レースでも着けるかは直感で決める。状態は間違いなくいい」と話した。

 トレイルブレイザーはブリーダーズCターフで4着と健闘し、帰国初戦。帰厩して日が浅いが大山ヒルズでも追い切られており、臨戦態勢は整っている。師は「遠征の疲れは全くない。ゴールドシップが、あまりに早くマクってこなければ」と好走パターンをイメージしていた。

 有馬記念は既に09年ドリームジャーニーとオルフェーヴルで2勝。大将がいなくても、その厩舎力は軽視できない。鞍上もそれぞれ超一流。「実に楽しみやね。リラックスして臨めます」。穏やかな笑みを浮かべる師の表情には、昨年とはまた違った手応えがにじんでいた。

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2012年12月19日のニュース