【有馬記念】和田監督“神の左手”でディグニティ「絶対に買うよ」

[ 2012年12月19日 06:00 ]

和田監督の左手が引き当てたのはスカイディグニティ

 今秋ドラフト会議で藤浪晋太郎投手(18)を引き当てた阪神・和田豊監督(50)の“神の手”が降臨だ。1位抽選12連敗という負の歴史に終止符を打った左手で、有馬のV馬も引き当ててほしい。むちゃな要望に快く応じた。

 やると決めたら本気。「あの時と全て同じ格好で来た」。縦じまのスーツ、白いシャツ、黄色いネクタイ、漆黒に輝く革靴。10月25日、ドラフト会議当日と同じ装い。まさに正装だ。

 抽選箱の前に立ち、1位指名の競合抽選を28年ぶりに引き当てた“神の左手”を差し入れた。封筒の数はドラフトでの4通から16通に。一番下の封筒を取り出した。

 選択確定。馬名は「スカイディグニティ」。藤浪を引き当てた時と同じ、歓喜のガッツポーズも飛び出した。「菊花賞の2着馬か」。その目が鋭く光った。「有馬記念では例年、菊花賞の1、2着は買うことにしている。可能性はあるね。せっかく引いたんだから絶対に買うよ」。鞍上はフランスのトップ騎手、クリストフ・スミヨン(31)。細身で騎手としては長身(1メートル73)の体をいっぱいに使って追うのが特徴。1メートル97の体をフルに使って投げ込む藤浪とイメージが重なる。

 打撃コーチ時代から定評のある分析力を生かした予想では、菊花賞1着ゴールドシップを本命に推した。「対抗はルーラーシップ。シップ―シップだな」。そこにスカイディグニティを絡めるのが虎将馬券術だ。

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