【有馬記念】ハマの番長、ルーラー指名 相手はフラッシュ

[ 2012年12月19日 06:00 ]

 ハマの番長はルーラーを指名!!12年のフィナーレを飾るグランプリ「第57回有馬記念」(23日、中山)まであと4日。DeNAのエース・三浦大輔(38)はルーラーシップで完封劇を誓った。6月、東京競馬場で愛馬リーゼントブルース(牡3=矢作)が現役プロ野球選手の個人馬主として史上初の白星。競馬への愛情にあふれたエースは天皇賞・秋、ジャパンCでも勝負した現役屈指の切れ者にメモリアルイヤーの総決算を託した。

【有馬記念】

  スポニチ読者の皆さん、DeNAベイスターズの三浦です!!熱烈な応援、今季もありがとうございました。競走馬のオーナーとして、リーゼントブルースが記念すべき初白星(6月10日、東京競馬場)。愛馬に勇気をもらった1年でした。

 競馬はプロ入団前、高校時代からのファンです。テレビで見たオグリキャップ引退戦の有馬記念(90年)。格好良かったです。凄いドラマじゃないですか。馬は見た目に引かれます。芦毛や、真っ黒な青鹿毛。ブルースも矢作先生(調教師)に候補馬4、5頭の写真を選んでもらい、その中から女房がピンときて選んだ馬です。そう、芦毛です。根性あります。いつも頑張ってくれます。

 もちろん、馬券は大好き。ただ、オーナーになって競馬の見方が少し変わりました。牧場に初めて行ったのは3年前のオフ。凄く癒やされました。空気もきれいで周りは何もない。牧場の人も優しい人ばかり。正直、今まで知らなかった世界。2年前、後半戦で白星が伸びなかったのですが、その年の暮れ、牧場で馬と触れ合って実感したんです。「1年間、戦い抜くことは精神的にハード。だが、馬にはそれを癒やす力がある」。それから、シーズンオフは牧場に行くのが日課です。今季(9勝)頑張れたのもオーバーホールのおかげだと思っています。

 さあ、有馬記念。実は馬券の方は今年さっぱりでしたが迷いはありません。◎ルーラーシップで勝負!!実は天皇賞・秋、ジャパンC(連続3着)でも買いました。競馬に「たら、れば」はないですが、出遅れなかったら?圧勝したかもしれません。そんな未知の部分に懸けたいんです。今まで振り返ると、狙っていた馬を見切った途端、勝っちゃうケースが多いんですよ。だから年内は追いかけます。ただ、自分にとっては、ちょっと人気馬すぎなのかな。

 高配当が好きです。だから3連単にハマってます。相手は昨年の有馬記念2着の○エイシンフラッシュ。天皇賞は強かったです。あと▲ダイワファルコンと☆ナカヤマナイト。中山は直線が短く、トリッキーなコースですから、荒れることが多い。中山で結果を残している馬を狙うに越したことはありません。ファルコンとナイトが来てくれれば高配当も夢ではないはず。△ゴールドシップは大好きな芦毛。ただ、人気は確実?3連単に組み込んでしまうと配当が安くなるのが…。だけど、実績を考えると外すわけにはいかないです。

 公私に思い出深い1年もついにフィナーレ。終わり良ければ全て良し――。ルーラーシップでビシッと締めます。

 ≪悲願口取り目前≫多忙な三浦の悩みは愛馬の観戦機会が少ないこと。リーゼントブルースが初白星を飾った6月10日は横浜(楽天戦)でのナイター登板のため、自宅でテレビ観戦だった。惜しかったのは11月10日の東京(2着)。競馬専門局・グリーンチャンネル「競馬場の達人」の収録で競馬場にいた。「勝っていれば、いい映像が撮れたのに。ベイスターズファンの松岡騎手も必死に乗ってくれたし、惜しかった。いつも頑張ってくれる頼もしい馬です」。16日の阪神2着で3戦連続2着。2勝目&念願の口取りは時間の問題だ。

 ◆三浦 大輔(みうら・だいすけ)1973年(昭48)12月25日生まれ、奈良県出身の38歳。91年ドラフト6位で大洋(現DeNA)入団。95年から今季まで先発ローテーションを長く務め、05年に最優秀防御率と最多奪三振。通算473試合登板で152勝156敗0セーブ、防御率3.54。1メートル83、88キロ。右投げ右打ち。昨年、現役プロ野球選手としては初めてJRA馬主資格を取得。逃げ馬と追い込み馬が好き。思い出の馬はオグリキャップ、マヤノトップガン、ファビラスラフイン。

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2012年12月19日のニュース