【天皇賞・春】コスモロビン右肩上がり 1F12秒6

[ 2012年4月26日 06:00 ]

<天皇賞・春>マイネルハイセンス(左)、コスモメルハバ(奥)と併せて追い切るコスモロビン

 相手がいかに強かろうとも、戦う前から白旗など上げない。上がり馬コスモロビンは挑戦者らしい挑戦者だ。「相手なりに走るし、折り合いも馬混みも問題ない。距離も長ければ長いほどいい」と柴田大。前向きな言葉が並ぶのは、追い切りで十分な手応えを得たことの証だ。

 ポリトラックで3頭併せ。2番手追走から直線も真ん中に入る。両側からプレッシャーをかけられながらもハミを取ってグイッと伸び、馬なりのままわずかに先着した。5F66秒1~1F12秒6。時計を確認した柴田大が「無理をせずにこの時計。一番いいところでG1に行ける」と好感触を口にすれば、清水英師も「状態は前走以上。そうじゃないとG1じゃ通用しないでしょう」と胸を張った。

 昨夏までは500万にとどまっていたが、距離を延ばした秋以降に本領を発揮。トントン拍子に出世した。伸び盛りの4歳で成長カーブも右肩上がり。柴田大は「いつもは調教はあまり動かないし硬めの歩様だけど、きょうはスムーズだった。本当に力をつけてきている」と目を細めた。

 休み明けで重賞初挑戦だった前走・日経賞は4着。健闘の部類と言えるが「のめってのめって仕方なかった」(柴田大)と力を出せていないというのが陣営の見立てだ。出世が遅かったこともあり同期のオルフェーヴルとは初対戦。柴田大は「相手は強くなるけどやれてもおかしくない感じはあるし、競馬は何が起こるか分からないから」とどこまでも前向き。未勝利V時に単勝189・8倍の超大穴を開けたロビンには、何かを起こしそうな雰囲気がある。

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2012年4月26日のニュース