【天皇賞・春】唯一連勝馬 侮れない柴山パラダイス

[ 2012年4月26日 06:00 ]

 【G1ドキュメント=25日】天皇賞・春は関西圏でのG1だけに関東馬に関西の騎手が乗るケースは珍しくないが、今年は関西馬&関東騎手という組み合わせが5頭もいる。出走頭数ではダブルスコアをつけられている関東だが、騎手は7人とほぼ互角。中でも岡本が注目したのはトウカイパラダイスに騎乗する柴山だ。パラダイスは関東遠征をしたことがない上に今回が重賞初挑戦。関東の記者にはイメージをつかみにくいだけに、じっくり話を聞いておきたかった。

 柴山はテン乗りで1000万を快勝すると、続く1600万もV。「いい時に乗せてもらった。自分は指示通りに乗っただけ」と謙遜するが、1000万で惜敗続きだった馬を連勝に導いたことがG1騎乗につながった。「前走後に先生(田所師)が、大きいところに行こうと言っていたから重賞に使うんだなと思ったら、G1だった」と驚き交じりながらも「前走でもまだ楽だったし、重賞を獲れそうな馬だと感じた」と評価している。

 大阪府寝屋川市出身。「高校生の頃から、よく淀に競馬を見に行っていた。天皇賞・春に乗るのは初めてなので本当に楽しみ」と目を輝かせる。ダイショウジェットの主戦としてG1経験は豊富だが、芝G1は10年安田記念(マルカシェンク=17着)以来となる。「いかにこの馬のリズムで走らせられるか。相手なりに走れるし一発やりたいなと思う」。メンバー唯一の連勝馬。その勢いに1票を投じる手はありそうだ。

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2012年4月26日のニュース