オリンポスの火は燃えている/フェブラリーS

[ 2009年2月22日 06:00 ]

 【3連単ナビ★】常識では買いづらいが、それでも狙ってみたい馬がいる。連闘で勝負をかけるカフェオリンポスだ。アルデバランSでは、売り出し中のウォータクティクスを鼻差まで追い詰める激走。脚部不安による1年近い休み明けだったが、ブランクを全く感じさせないレースぶりだった。陣営はG1への連闘を即断した。

 脚元に不安を抱えるオリンポスにとって、連闘はリスクが大きいはず。松山師は「当然、デメリットはあるよ」とした上で、出走に踏み切った理由をこう説明した。「今は脚元の状態がよく、いい頃の雰囲気も取り戻している。これを一度緩めてしまうと、再び調教を開始した時に骨膜や腱などに負担がかかる。肉体的にも精神的にも緊張感を保っておいた方がいい。強い調教をせず、微調整で済むのも仕上げやすい」。人間に置き換えれば“気が張った”状態。首をグッと下げたキャンターの動きを見ても、集中力が高まっているのが分かる。
 松山師が最も心配していた馬場状態も回復に向かっている。「とにかく良馬場でやらせたい。時計が掛かるのもいいし、クッションが効いて脚元にもやさしい」。すでに8歳だが「休んでいた期間が長いし、まだ成長している感じがある」と師。「思い切ってレースに行けるのは2年ぶりくらい」と力がこもる。その2年前のフェブラリーSは4着。もちろん今回は、それ以上の着順を狙っている。(1)1頭軸マルチで(2)(9)(12)(14)(16)60点。

 ▼カフェオリンポスの父 グランドスラムは97年に米国でデビュー。米重賞シャンペンS、ピーターパンSなどを制し、98年BCスプリントで2着。99年から種牡馬。07年朝日杯FSを優勝したゴスホークケンの母の父でもある

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2009年2月22日のニュース