藤井叡王　「いいスタートを」叡王戦5番勝負第1局前日会見

叡王戦第1局を前に取材に応じる藤井聡太叡王
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　藤井聡太叡王（21）＝王将含む8冠＝が6日、名古屋市の料亭「か茂免」で第9期叡王戦5番勝負第1局の前日会見に挑戦者の伊藤匠七段（21）と臨んだ。

　全8冠中、唯一の持ち時間4時間、チェスクロック対局。「時間配分をしっかり考えていく必要がある。対局で意識していく」と戒めた。

　1分未満切り捨てのストップウオッチと違い、秒単位で加算されるチェスクロックは時間消費が早い。藤井の過去3期は比較的苦戦の印象が強く、タイトル戦で唯一フルセット突入したのが第6期。新年度初対局を地元で迎え、「いいスタートを切りたい」と表情を引き締めた。

　伊藤は昨年度、竜王戦、棋王戦で藤井の返り討ちに遭った。「過去2回、接戦にできてない。熱戦を見せたい」。まずは10敗1持将棋からの対藤井戦初勝利を目指す。