櫻坂46・小林由依卒業公演　ストイックな姿勢でメンバーの憧れ　歌にダンスとパフォーマンスの軸

卒業コンサートを行い、同期の1期生に囲まれて笑顔の櫻坂46小林由依（左から2番目）　（撮影・上山陽介）
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　櫻坂46の小林由依（24）が1日、東京・国立代々木第1体育館で卒業コンサートを行った。2015年結成の前身「欅坂46」1期生として8年半を駆け抜け、この日をもってグループを巣立つ。加入当初は歌もダンスも未経験だったが、持ち前のストイックさで技術を磨き上げ、パフォーマンスの軸に成長。先頭に立ち続ける大きな背中は、メンバーたちの憧れの的だった。

　ライブが終わる最後まで涙を見せなかった小林に対し、メンバーの多くが大粒の涙を流した。表題曲センターを務めた山崎天（18）は「小さい時から憧れてて、そんな方の隣で歌って踊れてることが幸せだった」と吐露。小林を“推しメン”と公言し続けてきた3期生の的野美青（17）は「ずっと憧れで、例えこの後火星に行ってしまっても大好き。これが最後と考えると心臓が押しつぶされそう」と話した。

　低音がブレない高い歌唱力に、切れのあるダンス。ギターの弾き語りもできる多彩さも持ち合わせながら、性格はサバサバで仲間思い。クールビューティーなビジュアルながら、時には荒っぽい口調でライブ中に叫ぶなど“埼玉の狂犬”キャラも確立。凜（りん）とした様は、メンバーにとっての指針になっていた。

　そんな小林は、8年半の活動を「私の青春だった」と振り返る。グループの改名など苦難の日々を戦い抜き、ついに卒業する功労者。キャプテンの松田里奈（24）は「由依さんの新たな道が明るいものになりますように。そして私たちは、強く強く前に進んでいきます！」と、それぞれの幸せを願いライブを結んでいた。