危機管理専門家 「NGリスト」などジャニーズの現状厳しく指摘「2回会見を行ってツーアウトの状態」

[ 2023年10月10日 12:20 ]

日本テレビ社屋
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 企業のリスク管理に詳しい桜美林大の西山守准教授が10日、日本テレビ系「ZIP!」(月~金曜前5・50)に生出演。ジャニーズ事務所の現状について厳しい見方を示した。

 番組では、ジャニーズ事務所が2日に行った会見で特定の記者らを指名しないようにする「NGリスト」があった問題を取り上げた。西山氏は本来、今回のような会見で「NGリスト」のようなものを用意するものなのか?ということについて「記者会見には大きく2つあります。新事業紹介など、ポジティブな話題を広げたいものと、謝罪や釈明などネガティブな話題を最小限にとどめるかということ。ネガティブなものに関していうと、厳しい質問をする方、会見の流れを妨げられるような方のリストを作成するという場合はある」と説明した。

 ただ、「これは当てないためのリストというよりは、当てた時にちゃんと答えられるように想定問答を用意したり、質問が長すぎる場合は“短めにお願いします!”と言うような、そういう対応をするためのもので、当てないリストではない」と解説。あくまでも「会見をスムーズにするためのもの」であるとした。

 ジャニーズ事務所側はリストの作成に関与していないと声明を出しているが、「記者会見に慣れていない会社が自主的にリストを作成することはあるかと思います」と一部理解を示しつつも「リストをどう使うかに関しては基本はクライアント、依頼主との合意のもとに進めていくので、どちらが作ったかということはさておき、同意の上で使われたのではと解釈せざるを得ない。そうなると、ジャニーズ事務所側にも責任があったと見ざるを得ないと思います」と自身の見解を述べた。

 「NGリスト」の存在が明るみになったことで、ジャニーズ性加害問題当事者の会などからは会見のやり直し、3度目の会見の開催を求める声が出ている。「記者会見をやるべきなのか?」との質問に、西山氏は「会見をやり直すかどうかはさておき、誠実な説明が求められるということは間違いない」とした上で「ただ、会見を開くという場合は今回の件について説明して、間違っていた部分に関しては謝罪して、記者の質問にしっかりと答えていくという、それだけでいいのか、という問題はある」と指摘した。

 「根源には企業のガバナンスがしっかりしていないからこそ、こういうことが起きてしまったということ。今回のリストのことだけではなく、ジャニーズ事務所側のガバナンスに対してどういう体制をとるのか、今回の件に関して誰がどういう責任をとるのか、しっかりとそこも説明をしていく必要がある」とし「すでに2回会見を行って、ツーアウトの状態になる。下手なやり方をすると、スリーアウトになってしまう」と厳しい認識を示し、「今回の3回目の記者会見は単なる釈明ではなくて、ちゃんとポジティブンなものに転嫁していくためにしっかりと準備をしてく必要があると思います」と語った。

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