【藤井棋聖と一問一答】10代白星締め「いい形で終えることができた」20代へ「今後の数年は大事になる」

[ 2022年7月17日 21:35 ]

師匠の杉本昌隆八段(左)からケーキ(中央)を贈られた藤井棋聖(撮影・我満 晴朗)
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 将棋の第93期棋聖戦5番勝負第4局は17日、名古屋市の亀岳林・万松寺で行われ、藤井聡太棋聖(19)=王将、竜王、王位、叡王含めて5冠=が挑戦者の永瀬拓矢王座(29)を104手で下し、3勝1敗で2度目の防衛を果たした。

 藤井棋聖との一問一答は以下の通り。

 ――棋聖戦3連覇の率直な心境を。
 「対局が終わったばかりなのでそれについては実感がない。永瀬王座を挑戦者に迎えての5番勝負で厳しい戦いになると思っていたので、その中で結果を出せたことはうれしく思っています」

 ――タイトル通算9期は歴代9位。上の8棋士は全員永世称号を得ている。
 「永世称号は今の段階では意識することはないが、かなり戦えば見えてくるのかなと思っています」

 ――永瀬王座とはタイトル戦初対戦。
 「第1局が完敗で、第2局も早い段階で苦しくしてしまった。序盤の精度を高めなければと感じました」

 ――第3、4局はどのように反省をいかした?
 「第1、2局は作戦で差をつけられたので、第3局からは入念な準備が必要だと思い、臨みました」

 ――複数の対局が続く中で、研究の時間がとれないということは?
 「対局が少なかった時期に考え直した時期もある。局面の理解が大事だと思っています」

 ――地元で3連覇。
 「以前は(名人戦を)見学の形。今回対局でこれたのはうれしかった。大盤解説会も開催していただき、地元の方に多く対局を見ていただくなかで結果を出せたのはうれしく思っています」

 ――師匠から誕生日ケーキが贈られたが?
 「おそらく初めて。師匠からは毎年お正月にお年玉を頂いていたが、たぶん次からはないと思うので、今回ケーキを贈っていただいたと思っています」

 ――20歳になってやってみたいことは?
 「対局が続いているのでなにか始めるということはないんですが、20代になるということで、これから課題の時期だと思うので、しっかり取り組んでいきたいです」

 ――デビュー以来、ここまでの実績をどう感じる?
 「これまでの実績より実力を高めていくのが大事。それをしっかり意識したい」

 ――10代最後の対局を勝ったことは?
 「20日にも対局があるので区切りだとは思っていないんですが、10代をいい形で終えることができたと思うので、次の対局も体調をしっかり整えて、いい状態で臨めるようにしたい」

 ――これから20代になる。
 「実力を高めるために今後の数年は大事になる。そういう意識を常に持っていたいです」

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