まつむら眞弓 新選組ゆかりの寺で朗読劇「大盛況 感無量」

[ 2022年7月17日 05:00 ]

新選組ゆかりの壬生寺で朗読劇を熱演する、まつむら眞弓
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 女優まつむら眞弓(年齢非公表)が16日、京都市中京区の新選組ゆかりの寺として知られる壬生寺塔頭中院で朗読劇「新選組異聞 怪談あかずの井戸」を上演した。同寺では毎年この日に新選組隊士や幕末の志士たちの合同慰霊祭が営まれており、朗読会も盛況だった。

 文久3年(1863年)の京都を舞台に、織物問屋に奉公する16歳の娘おみつの悲劇と祟(たた)りを描いた創作劇。新型コロナの感染者が再急増する中、万全の態勢の中で行われ、会場には新選組副長・土方歳三の兄の子孫である土方愛(めぐみ)さんの姿も見えた。約50分の朗読を終えた、まつむらは「壬生寺からパワーを頂きました。大盛況で感無量です」と興奮気味に語った。

 東映京都撮影所に所属する、まつむらは朗読劇をライフワークにしている。2018、19年12月14日の「討ち入りの日」には赤穂四十七士が眠る東京・高輪の泉岳寺で「怪談たたり三味線 貳(に)の糸 不忠の義士」を披露。赤穂浪士の橋本平左衛門が遊女と心中した実話をもとにした創作劇で、まつむらは「きっと大石内蔵助さんに伝わったと思います」と、義士祭でにぎわう泉岳寺での上演に感激していた。

 今年3月17日には生まれ故郷の神戸で開催。大空襲から77年目を迎え、同市の薬仙寺で営まれた合同慰霊祭に出席して朗読を披露したもので、2歳の誕生日を前に娘の弘子ちゃんを目の前で亡くした三木谷君子さんの手記「地獄の大輪田橋」を心を込めて読み上げた。

 慰霊、鎮魂の朗読会は続くが、まつむらは“第7波”との見方もあるコロナをにらみながら、「年末はまた泉岳寺で開催したい」と言葉に期待を込めた。

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