服部四段、名人連続挑戦の斎藤八段に勝利 四段での6期ぶりリーグ入りあと1勝 王将戦2次予選準決勝

[ 2022年7月6日 18:54 ]

斎藤慎太郎八段(左)に勝利し、2次予選決勝に進出した服部慎一郎四段
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 将棋の第72期ALSOK杯王将戦(スポーツニッポン新聞社、毎日新聞社主催)は6日、大阪市福島区の関西将棋会館で2次予選準決勝を行い、服部慎一郎四段(22)が斎藤慎太郎八段(29)に97手で勝利した。2次予選決勝に進出した服部は次戦も勝利すれば第66期の近藤誠也四段以来6期ぶりに、棋士として最低段位の四段で挑戦者決定リーグ入りを果たす。

 「途中から先手としては面白くない展開にした。(斎藤の54手目)□5四桂とされてからはよくなかった」

 振り駒で先手番になり角換わりへ。中盤以降、2期連続名人挑戦の格上相手に苦戦を意識する展開が続いた。それでも粘り強い受けで容易にリードを広げさせず終盤、斎藤に失着があったようで、形勢逆転。5月以来の連勝を10に伸ばした。

 昨年度、加古川青流戦で優勝し、今春の第7期叡王戦では出口若武六段(27)と藤井聡太叡王(19)=王将、竜王、王位、棋聖含めて5冠=への挑戦権を本戦決勝で争った。

 「確かに最後はチャンスが多かった。時間も残っていたので、一度腰を落とせば良かったが次の対局もあった。ヘコんでいる時間はありませんでした」

 王将戦では次戦、郷田真隆九段(51)と本田奎五段(25)の勝者に勝てばリーグ入りを果たす。「(リーグ入りすれば)強い先生と6局指せる。目標にしてきました」。7人が総当たりで6局ずつ指し、藤井への挑戦権を争う挑戦者決定リーグ。前期からの残留4人に加え、新に3人を選ぶ2次予選の戦いも佳境に入った。

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2022年7月6日のニュース