落語家の川柳川柳さん死去 90歳、肺炎 音楽取り入れた新作で人気

[ 2021年11月20日 05:30 ]

川柳川柳さん
Photo By 共同

 音楽を取り入れた新作落語で知られた落語家の川柳川柳(かわやなぎ・せんりゅう、本名加藤利男=かとう・としを)さんが17日午前0時48分、肺炎のため死去した。90歳。埼玉県出身。葬儀・告別式やお別れの会は行わない。

 1955年に六代目三遊亭円生に入門し、74年に真打ちに昇進。円生の落語協会脱退に伴い、78年に五代目柳家小さんさんの門下となった。つばの広い帽子ソンブレロをかぶってギターを手に、ラテン風の音楽を奏でながら演じたネタ「ラ・マラゲーニャ」などで注目された。太平洋戦争前後の自身の体験を基に、軍歌からジャズへと様変わりした日本の流行音楽を通して、世相の移り変わりを描いた自作落語「歌でつづる太平洋戦史」(通称ガーコン)は代名詞となり、80代半ばまで片足立ちでリズムを取りながら熱演した。

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