若狭勝氏 当て逃げの木下都議を「言語道断」と断罪 釈明会見にも「逃げに入っている」

[ 2021年11月9日 14:48 ]

若狭勝弁護士
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 元東京地検特捜部副部長で衆院議員の経験もある若狭勝弁護士(64)が9日、フジテレビ系「バイキングMORE」(月~金曜前11・55)にリモート出演。東京都議選の期間中だった7月に、無免許運転で当て逃げ事故を起こし書類送検された木下富美子都議(55)を断罪した。

 木下氏は選挙期間中の7月2日、免許停止期間中で、無免許運転の状態で人身事故を起こしていたことが明らかになり「免許停止期間が終了していると勘違いした」と釈明。これを受け、「都民ファーストの会」は木下氏を除名。木下氏は1人会派「SDGs 東京」を立ち上げた。その後、2度の議員辞職勧告決議が可決されたもの木下氏は応じず。公式ホームページにも活動報告はなく、議会にも体調不良を理由に出席せず“雲隠れ”の状態を続けていたが、この日、事故が発覚して以来初めて都庁に登庁。4カ月ぶりに公の場に姿を現した。

 この日、報道陣の取材に応じた木下都議「免許停止中に車の運転をしてしまったこと、またそこで事故を起こしてしまったことはあってはならないことと深く深く反省いたしております」と謝罪。4カ月間、雲隠れの状態となったが「事故前、選挙活動の期間から不眠・ストレスなどで体調が悪い状態がありました。そして事故を受け、さらにその状況が厳しくなり 自分としても尋常ではない状況が続きました」と体調不良が理由であるとあらためて説明。また無免許運転や事故の詳細については「捜査に聴取を受けている内容で現時点ではお答えできません」と回答はせず。報酬についてはすでに寄付していると明かし、「償うべき罪はしっかりと償う、このことを行ったうえで失われた信頼を回復することは大変厳しい道のりであること、覚悟いたしておりますが1つ1つこれからの議員活動の中で答えを導き出させていただければ」と議員活動の継続の意思を示している。

 木下都議の釈明を受け、若狭氏は「少なくとも無免許運転は一般の方でも厳しく処罰される傾向が強くなってきてます」と前置きしたうえで「無免許運転を今年の5月、6月ぐらいに6回ぐらいしていたということで、書類送検された。政治家がそのようなことをしていたというだけでも言語道断だと思います」と断罪した。

 さらに「そのうえ、捜査中なので無免許運転の動機、理由を説明できないということを語っていますが、それは捜査に聴取を受けている内容であっても、皆さんの前で理由をきちんと説明することは、法的にも刑事司法的にもできないことではないんです。特に政治家であって、このような経緯で問題にされている以上は本日は一番最適な説明をする機会であるので、それを現時点は説明できないって言う時点で逃げに入っているという評価ができると思います」と斬り捨てた。

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2021年11月9日のニュース