藤井聡太3冠、4戦全勝で挑戦権グイッ!「挑戦意識せず次の対局も」 第71期王将リーグ羽生九段との大一番制す

[ 2021年11月9日 20:06 ]

第71期ALSOK杯王将戦挑戦者決定リーグ今後の予定と暫定成績
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 将棋の第71期ALSOK杯王将戦(スポーツニッポン新聞社、毎日新聞社主催)は9日、東京都渋谷区の将棋会館で挑戦者決定リーグが行われ、藤井聡太3冠(19)が106手で羽生善治九段(51)に勝利した。藤井は通算成績4戦全勝、羽生は3勝2敗。

 注目の大一番。藤井3冠が開幕から4連勝を納め、初の王将挑戦権獲得を大きく引き寄せた。クラシックな矢倉の出だしから、長い攻防戦の末につかんだ勝利。「ずっと難しい、苦しいと思って指していた」とレジェンドとの一局を振り返った。12日か15日に永瀬拓矢王座が敗れ、次戦の近藤誠也七段戦に勝利した場合、最終一斉対局を待たずに挑戦権を獲得。「残り2戦。あまり挑戦のことは意識せずに次の対局に臨めればと思います」と気を引き締めていた。

 6期ぶりの挑戦がかかる羽生は、通算成績を3勝2敗としてタイトル通算100期への挑戦が遠のく結果となった。昼食休憩明けの41手目▲1八角は決断の一手。「思い切って端角を打ってみたが、あまり働かなかった。やり過ぎていたのかも」。今期の王将リーグは最終局の糸谷哲郎八段戦を残すのみとなったが、「次も全力を尽くしたい」と力を込めた。

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2021年11月9日のニュース