「日本沈没」瀧川鯉斗 地上波ドラマ初出演 俳優の夢叶った!比嘉愛未の新パートナー役 温和なイケメンに

[ 2021年11月4日 15:49 ]

日曜劇場「日本沈没―希望のひと―」で地上波ドラマ初出演を果たす瀧川鯉斗(C)TBS
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 元暴走族総長という異色の経歴を持つ落語家・瀧川鯉斗(こいと、37)がTBS日曜劇場「日本沈没」(日曜後9・00)にレギュラー出演し、地上波ドラマ初出演を果たすことが4日、同局から発表された。女優の比嘉愛未(35)演じる主人公(小栗旬)の元妻の新たなパートナー役で、ドラマ後半のキーパーソンの1人。今月7日放送の第4話で初登場する。鯉斗は「17歳の頃に『俳優になりたい』と思っていた夢がこうして叶うなんて」と感慨もひとしお。「落語家としてのスキルをすべて作品にぶつけたいと思いましたし、全力で演じさせていただきました」と力を込めた。

 小栗が2010年10月期「獣医ドリトル」以来11年ぶりに同局の看板枠・日曜劇場に主演。1973年に刊行された小松左京による不朽の同名名作SF小説を原作に、当時も扱われた題材「環境問題」を2021年バージョンとして鮮明に描く。原作に大きくアレンジを加え、舞台は2023年の東京。国家の危機に瀕してなお、一筋の希望の光を見いだそうとひた走る究極の人間ドラマがオリジナルのキャラクター&ストーリーとして展開される。

 脚本は「華麗なる一族」「獣医ドリトル」「LEADERS リーダーズ」などの橋本裕志氏。チーフ演出は「インハンド」「ノーサイド・ゲーム」「TOKYO MER~走る緊急救命室~」などの平野俊一監督。撮影は今年春に終了した。

 この日、同局「ゴゴスマ~GOGO!Smile!~」(月~金曜後1・55)の木曜コメンテーターを務める鯉斗も自ら生報告。「これを皮切りに、いろいろな役を」と俳優業に前向きな姿勢を示した。

 鯉斗は1メートル82の長身と甘いルックスから“イケメン落語家”として人気急上昇中。雑誌「LEON」などでモデルとしても活躍している。

 16歳の時に暴走族入りし、名古屋の暴走族「天白スペクター」の12代目総長に。時には100人以上を率い、夜の名古屋を駆け抜けた。総長引退後、俳優を目指して上京。アルバイト先の新宿のレストランで落語会を開いていた師匠の瀧川鯉昇(りしょう、68)に衝撃を受け、入門した。

 鯉斗は同局を通じてコメントを発表し「ものすごくうれしかったです。本当に出られるのかなとは思いました(笑)。正式に決まった時は、あらためてあの名作の『日本沈没』に出られるということを光栄に思いました。小栗旬さんをはじめとした、名だたる俳優さんがいらっしゃる中、『日本沈没―希望のひと―』に出演させていただく、ましてや地上波ドラマ初にして出演させていただくということがすごくうれしかったです」と大喜び。

 もともと俳優を目指して上京したとあり「やっとお声掛けいただきました。しかも日曜劇場。TBSの看板ドラマでの地上波ドラマデビューはうれしかったです。夢を叶えてもらった気がします。17歳の時に上京して、ご縁で噺家になりましたが、演じたいという気持ちは変わっていませんでした。もちろん落語で『役を演じている』というのは大前提ですが、落語も演じるのが好きでやっていますし、17歳の頃に『俳優になりたい』と思っていた夢がこうして叶うなんて」と感無量の様子。「落語家としてのスキルをすべて作品にぶつけたいと思いましたし、全力で演じさせていただきました」と振り返った。

 今回演じるのは、主人公・天海啓示(小栗)と離婚する妻・香織(比嘉)の新パートナー・野田満(のだ・みつる)役。香織、香織の娘・茜(宝辺花帆美)と福岡へ一緒に向かう。自身とも天海とも真逆のキャラクターといえる、物腰柔らかく香織にそっと静かに寄り添うような人物。今作の後半戦、重要な役割を担う登場人物の1人。意外にも今作が地上波ドラマ初出演。いつもの精悍な姿は封印し、穏やかに微笑む鯉斗の演技が注目される。

 「衣装合わせの時に監督からアドバイスは頂いていたので、イメージ通りで現場にいましたが、旬さんと現場でご一緒させていただいた時、旬さんからも『野田さんはいい人だよ』とおっしゃっていただけたので、自信を持って演じることができました。旬さんの現場での一言がすごく心強かったです。第4話が楽しみです。天海家にとってのキーマンになるんじゃないかな。野田は天海とは真逆な男です。仕事熱心でクールな天海に対し、野田さんは笑顔で気遣いの人。温かい目で香織さんを見守っているところが僕はポイントかなと思います。野田さんが天海家にどのような影響を与えることになるのか、最後まで見逃さずに楽しみにしていただけたら。そして本、当に優しい野田満を演じる瀧川鯉斗を見ていただければと思います」

 同局の東仲恵吾プロデューサーは「鯉斗さんはテレビで拝見していた時に、天性の人たらしな姿がとても印象的でした。今回、主人公・天海の妻・香織が、天海に別れを切り出して、新しい人生をともに歩む人を描くにあたり、どういう人を求めるんだろうと考えた時に、天海とは真逆で家族にだけ無償の愛を注いでくれる太陽みたいな人なのかなと思いました。そんな中で、鯉斗さんがピッタリだと感じました」と起用理由を説明。「(地上波)初めてのドラマ撮影現場で、小栗さんの存在感に圧倒されている姿や、撮影の合間に天海の娘の茜と遊んでいる姿が、まさに野田というキャラクターそのものだなと思いました。天海家にとって、とても重要なカギを握る役です。どうぞご期待ください」とアピールした。

 ◆瀧川 鯉斗(たきがわ・こいと)本名・小口直也(おぐち・なおや)。1984年(昭59)1月25日生まれ、愛知県出身の37歳。2009年。二ツ目昇進。19年5月、令和初の真打ち昇進。出ばやしは虎退治。今月4月からTBS「ゴゴスマ」の木曜コメンテーター。過去にテレビ番組で浅田真央さんから「顔がタイプ」と告白されたことがある。血液型O。

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