藤井3冠 斎藤八段に敗れ年度内6冠消滅…「長考で間違えた」、棋王戦挑戦者決定T3回戦

[ 2021年9月18日 05:30 ]

棋王戦挑戦者決定トーナメントで斎藤慎太郎八段(左)に敗れた藤井聡太3冠(日本将棋連盟提供)
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 藤井聡太3冠(19)=王位、叡王、棋聖=が17日、大阪・関西将棋会館で棋王戦挑戦者決定トーナメント3回戦に臨み、斎藤慎太郎八段(28)に109手で敗れた。年度内に最大6冠の可能性がなくなり最大5冠になった。「途中長考したところで間違えてしまった。本局に関してはチャンスをつくれなかった」と淡々と振り返った。

 振り駒の結果、後手になり戦型は両者の対局では6局連続の角換わりに進んだ。今春、名人初挑戦した斎藤は、藤井にとっても過去2敗以上した棋士8人(未放映のテレビ対局を除く)の一人。「西のプリンス」の愛称で知られ、藤井が13日に奪取し、19歳1カ月の史上最年少3冠に輝いた叡王位の挑戦権を6月、決勝で争った間柄でもあった。

 藤井は来月開幕する竜王戦7番勝負で4冠目を目指し、豊島将之竜王(31)に挑む。今月27日、初戦を迎えるスポニチ本社主催・第71期ALSOK杯王将戦挑戦者決定リーグへの進出も決めているだけに、「これからも対局は続く。体調に留意しながら臨みたい」と巻き返しを誓った。

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