江川卓氏「あいつの打ち方はすごい技術」 球界唯一の飲み友達はかつてのライバル

[ 2021年3月31日 11:53 ]

江川卓氏
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 元巨人エースで野球解説者の江川卓氏(65)が30日深夜放送のテレビ東京「チマタの噺」(火曜深夜0・12)に出演。唯一の飲み友達は、元阪神の掛布雅之氏(65)だと明かした。

 野球界で飲みに行くのは「掛布だけですね」といい、同い年の掛布氏の名前を挙げた。コロナ禍以前は江川氏が大阪に行くと、掛布氏が食事の席をセッティングしてくれていたという。かつては巨人と阪神で火花を散らした間柄だけに「現役中は会うことはしませんから。相手ですから。性格がわかっちゃうとマイナスですから」と語り「頭んとこに投げてくるんじゃないかと思わせておかないといけない。だからああいう態度になるんです。ふてぶてしく態度悪くしてたら打者怖いと思うでしょ」と芝居をしていたことを明かした。

 実際には「頭んとこに投げたことはないですよ」と語り、「コントロールいいから。絶対にいかない」と話してスタジオの笑いを誘った。

 リモート出演した掛布氏は、名勝負として語り継がれる82年9月4日の巨人-阪神戦での敬遠と、後楽園球場で放った左越えアーチを思い出として語った。特に敬遠は「高めのボールがすごいんですよ。こんなボールを俺打ってたのかと。改めて彼のストレートのすごさを再認識したのも敬遠の時なんですよね。感情がボールにあったね」と振り返った。

 江川氏は敬遠について「嫌だって言ったんですけど、チームの指示だからと。一番速い4つを投げて。怒って、一番速いの投げた」と振り返った。無四球がかかっていたにも関わらず敬遠を指示され、掛布氏との真っ向勝負ができなかっただけに「それをお客様は見に来てるのに恥ずかしかった。ピンチになった方が面白いわけで。なんだよって思われる」と、怒りと同時にファンにも申し訳ない気持ちがあったことを明かした。

 また、後楽園での被弾について「(本塁打を打たれた)僕のアウトハイはファウルを打たせるボールなんです。普通に打つと反時計周りに回転がかかるけど、あの時は時計回りに回転させて打たれた。あいつの打ち方はすごい技術なんですよ」と称賛した。

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