「鬼滅の刃」興収200億円突破 史上最速24日 2週間後にも「千と千尋」最終興収308億円超えへ

[ 2020年11月10日 05:30 ]

映画「劇場版『鬼滅の刃』無限列車編」の一場面(C)吾峠呼世晴/集英社・アニプレックス・ufotable) 
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 アニメ映画「劇場版 鬼滅の刃 無限列車編」(監督外崎春雄)が8日までに1537万3943人を動員し、興行収入204億8361万1650円を記録したと配給のアニプレックスが9日発表した。歴代の興収ランキングでもベスト5に入ってきた。

 10月16日の初日から3日間で興収46億円、10日間で同107億円、17日間で同157億円と、歴史を塗り替え続ける劇場版。封切りから24日での200億円超えは、これまで「千と千尋の神隠し」(01年)が持っていた59日目を35日も更新する最速記録。同作品が持つ最終興収308億円を2週後にも追い抜く可能性が出てきた。

 立派な社会現象となっているが、国会にも波及。菅義偉首相が2日の衆院予算委員会で「全集中の呼吸で答弁させていただく」と、劇中のセリフを引用したほどで、コロナ禍の社会で、数少ない明るい話題を提供している。

 地方からの要望で上映館も公開時の403館から411館に増えた。次週に興収250億円、そして2週後に同300億円に到達する可能性も大で、4位の「君の名は。」、3位の「アナと雪の女王」、2位の「タイタニック」を抜き去るのは時間の問題。「千と千尋の神隠し」も完全に射程に捉えた。

 日本国内だけでなく台湾でもヒット。10月30日の公開から3日間で興収約4億3000万円を記録し、「アナと雪の女王2」や「君の名は。」を抜いて初動興収で歴代1位を獲得。来年の米国公開にも弾みとなりそうだ。

《野口聡一さん「全集中で」宇宙へ》米スペースXの新型宇宙船クルードラゴンへの搭乗を14日に控えた野口聡一さん(55)ら日米の飛行士4人が8日、打ち上げ場のある米フロリダ州のケネディ宇宙センターに到着した。野口さんは大ヒット漫画「鬼滅の刃」のキーワードを引用して「夢と希望と感動を分かち合えるように“全集中”で頑張りたい」とあいさつした。今回の搭乗は民間宇宙船としては本格運用1号機となる。野口さんらはステーションに半年滞在する予定だ。

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2020年11月10日のニュース