「紅白」無観客開催――演出パワーアップ可能、一体感に欠ける懸念も

[ 2020年9月11日 05:30 ]

「第71回NHK紅白歌合戦」無観客開催

東京・渋谷区のNHK
Photo By スポニチ

 無観客での開催にはメリットもある。ステージにとどまらず、ロビーや正面玄関などさまざまな動線の確保が容易に。NHKホール全体や同局の施設を大規模に使用した、自由度の高い演出も可能となる。また観客がいないため、クレーンを使用するカメラをダイナミックに動かしたりホール内にドローンを飛ばすなどの撮影も可能となる。

 〇…デメリットとしては無観客で、会場の一体感が得られず盛り上がりに欠けてしまうことが懸念される。アーティストの歌唱中、観客が総出でペンライトを振る演出や、歌唱後の拍手などもなくなる。過去には志村けんさん(享年70)とビートたけし(73)が氷川きよし(43)の応援のためにコントを披露したり、近年では同局のコント番組「LIFE!」の企画で司会者らが寸劇に挑戦することもあった。観客のリアクションがない中、このような演出も難しくなりそうだ。

続きを表示

2020年9月11日のニュース