宝塚歌劇団 専科の松本悠里が来年1月退団 30年間理事務め発展に貢献

[ 2020年9月7日 17:05 ]

宝塚の日本舞踊の名手・松本悠里
Photo By スポニチ

 宝塚歌劇団は7日、専科(特別顧問)の松本悠里が21年1月3日の月組東京宝塚劇場公演千秋楽で退団すると発表した。

 1957年3月、宝塚歌劇団に入団し、「春の踊り」で初舞台。その後、雪組に配属され、65年、第2回ヨーロッパ公演に参加。74年、舞踊専科へ異動。以降も第3回ヨーロッパ公演、ハワイ公演、中南米公演などに参加。89年ニューヨーク公演で演じた「雪しまき」が絶賛を浴びた。

 89年、宝塚歌劇団理事に就任。2012年に旭日小綬章を受章、14年、宝塚歌劇の発展に尽くした功労者を称える「宝塚歌劇の殿堂」に現役生として唯一人選出された。19年6月、宝塚歌劇団理事を退任し、特別顧問に就任。

 長年にわたり日本舞踊の名手として円熟した技芸で活躍し、海外公演の出演は最多。宝塚歌劇の日本物レビューを大いに発展させるとともに、30年間理事を務め、宝塚歌劇団の発展にも大きく貢献した。

 松本のコメントは以下の通り。

 私は、このたび月組公演の東京千秋楽をもちまして宝塚歌劇団を卒業させていただくことになりました。

 この間、お出会いさせていただいた多くの皆さまに、いろいろと学ばせていただき、また出演させていただいた作品すべてにたくさんの思い出を持つことができました。

 特に、9度にわたる海外公演に参加させていただき、多くの国・都市で公演をし、国際親善と文化交流を果たすことができ、また、海外での公演を経験させていただいたことで、あらためて宝塚歌劇団のすばらしさに気づかされました。

 100周年をお祝いし、さらに発展するすばらしい宝塚歌劇団に長く在籍でき、すばらしい思い出を胸に卒業できることを幸せに思います。

 今日まで多くの皆さまにお世話になりましたこと、心より感謝申し上げます。

続きを表示

2020年9月7日のニュース