古市憲寿氏 安倍首相辞任は「すごく残念」、次期総理には「嫌われてもいい人になってほしい」

[ 2020年8月29日 16:26 ]

 社会学者の古市憲寿氏(35)が29日放送のテレビ朝日「中居正広のニュースな会」(土曜正午)に出演。安倍晋三首相(65)が持病の悪化を理由に辞意を表明したことに「すごく残念」としつつ、次の総理には「嫌われてもいい人になってほしい」と訴えた。

 番組では、前日28日に行われた安倍首相の会見を冒頭から特集。意見を求められた古市氏は「(辞任をするか)悩まれていた部分もあると思う。個人的にもすごく残念なんですけど」としたうえで「野党の議員の方も狼狽(ろうばい)しているというか、ちょっと戸惑っているなという印象を受けた。それぐらい、時には批判することがあっても、この7年8カ月、とても長い期間だったなと思う」と印象を語った。

 この7年8カ月の政権について「安倍首相が在任中にやったことを考えてもまずはアベノミクス。不十分だったかもしれないけど、GDPと株価を、下落したものを押し上げた。それをある程度キープさせた。長時間労働にメスを入れて、働き方改革に進めたりとか、国民にとっても喜ばれる改革をする一方で、集団的自衛権であるとか、消費増税であるとか、国民が嫌がるような改革もいくつかしたということは長期政権だからできたと思う」と評価した。

 次期総理に求めることも言及。「次の総理は大変だと思う。コロナ対策もありますし、そろそろ税金の話もしないといけない。コロナで国はたくさんお金を使いましたよね、ヨーロッパでも増税の議論が始まっている。日本もどこかで避けては通れない。コロナで使ったお金を誰がどうやって集めるのか、その結構な難題を次の政権はやらないといけない」としたうえで「嫌われてもいい人になってほしい」と話した。

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2020年8月29日のニュース