古市憲寿氏、緊急事態宣言「解除=安全宣言」の認識に警鐘「タイミングの方が難しい」

[ 2020年4月11日 13:07 ]

テレビ朝日の社屋
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 社会学者・古市憲寿氏(35)が11日、テレビ朝日系「中居正広のニュースな会」(土曜正午)にコメンテーターとして出演し、新型コロナウイルスの感染拡大を受けて発令された緊急事態宣言について持論を語った。

 宣言の発令が7都府県にとどまったことに、ジャーナリスト柳澤秀夫(66)は「個人的な考えですけど、最初は全国に出しちゃった方がいい気がします」と語り、「ムラが出てしまうと、東京脱出とか離島に行ってしまうとか、人の動きを作ってしまう」と懸念した。

 その意見に異論を唱えたのが、古市氏だった。「柳澤さんと意見が違うんですけど」と前置きしつつ、「全国一律で出しちゃうと、どこか(安全が確保された地域)で解除されることになるじゃないですか?発令よりもむしろ解除のタイミングの方が難しい」。その上で「解除ってある種、『安全宣言』と取られてしまう。そこで人がバーッと集まってしまって、そこで再感染ということが起こりかねない」と警鐘を鳴らした。

 感染拡大をめぐっては、全国で悲観的なニュースが大半を占めている。キャスターの中居正広(47)から「発令されてほっとした部分ってありますかね?それが欲しいんです」と意見を求められた古市氏は、企業のリモートワークの充実を挙げ、「企業の経営者とかが、こういう事態だからリモートワークとか、在宅(勤務)を真剣に考えるきっかけになるのかなとは思います」と語った。

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2020年4月11日のニュース