新井浩文被告「同意あった」初公判で無罪主張、傍聴券求め532人が列

[ 2019年9月2日 10:42 ]

新井浩文被告
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 派遣型マッサージ店の女性従業員に乱暴したとして強制性交罪に問われた元俳優新井浩文(本名・朴慶培)被告(40)は2日、東京地裁(滝岡俊文裁判長)の初公判で「暴力は一切やっていません。それと同意があったと思っています」と無罪を主張した。

 新井被告は罪状認否に先立ち、「本当にすいませんでした」と被害者に謝罪し、頭を下げた。

 検察側は冒頭陳述で「性的サービスはないという利用同意書に署名していたが、マッサージを受けて興奮し、犯行に及んだ」と指摘。弁護側は「女性従業員の意に反した性交に対し謝罪の気持ちを持っているが、暴行・脅迫を用いておらず強制性交罪は成立しない」と主張した。

 証人として出廷した女性従業員は、法廷と別室を映像でつなぐビデオリンク方式で「自分から受け入れたことは1回もない。ずっと抵抗を続けていた」と証言。「最初は警察に相談するかどうか迷ったが、何もなかったことにしたくなかった」と話した。

 新井被告は髪を短く切りそろえ、ダークスーツにネクタイ姿。裁判官に職業を問われると「現在無職です」と述べた。

 起訴状によると、昨年7月1日、東京都内の自宅で女性に乱暴したとしている。今年2月1日に逮捕され、同21日に起訴された。保証金500万円を納付し、同27日に警視庁本部から保釈された。

 新井被告は青森県出身。「血と骨」「アウトレイジ ビヨンド」などの映画に出演し、実力派として評価されてきた。2016年には映画「百円の恋」で日本アカデミー賞優秀助演男優賞を受賞。NHK大河ドラマ「真田丸」にも出演していた。

 地裁ではこの日、20席の傍聴券を求めて532人が並んだ。

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2019年9月2日のニュース