「なつぞら」今度は「だんだん」の三倉茉奈が登場「うれしい」信哉の妻 歴代朝ドラヒロイン続々9人目

[ 2019年8月8日 08:15 ]

連続テレビ小説「なつぞら」第112話に出演した三倉茉奈(C)NHK
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 2008年後期のNHK連続テレビ小説第79作「だんだん」のヒロインを務めた女優の三倉茉奈(33)が8日放送の朝ドラ100作目「なつぞら」(月~土曜前8・00)第112話に出演。幼少期、主人公・奥原なつ(広瀬すず)を戦火から救った幼なじみ・佐々岡信哉(工藤阿須加)の妻役として登場した。節目の100作目とあり、「なつぞら」には歴代朝ドラヒロインが次々に起用されて話題を呼んでいるが、今回ついに9人目となった。

 放送前に出演が発表された松嶋菜々子(45)は96年前期第54作「ひまわり」、小林綾子(46)は83~84年第31作「おしん」、山口智子(54)は88年後期第41作「純ちゃんの応援歌」、比嘉愛未(33)は07年前期第76作「どんど晴れ」、貫地谷しほり(33)は07年後期第77作「ちりとてちん」のヒロイン。4月2日に放送された「なつぞら」第2話に61年の朝ドラ第1作「娘と私」のヒロイン・北林早苗(75)、4月5日に放送された第5話に96年後期第55作「ふたりっ子」のヒロイン・岩崎ひろみ(42)、7月5日に放送された第83話に81年後期第28作「本日も晴天なり」のヒロイン・原日出子(59)が登場。今回の三倉で、朝ドラヒロイン経験者が9人集結した。

 「なつぞら」は女優の広瀬すず(21)がヒロインを務め、大河ドラマ「風林火山」などで知られる脚本家の大森寿美男氏(51)が03年後期「てるてる家族」に続く朝ドラ2作目を手掛けるオリジナル作品。戦争で両親を亡くし、北海道・十勝の酪農家に引き取られた少女・奥原なつ(広瀬)が、高校卒業後に上京してアニメーターとして瑞々しい感性を発揮していく姿を描く。

 三倉茉奈は「ふたりっ子」の子役で“マナカナ”の愛称で人気となった双子姉妹の姉(妹は佳奈)。その後、姉妹で「だんだん」のヒロイン。茉奈は16年後期「べっぴんさん」にも単独出演しており、今回、朝ドラは4回目の登場となった。

 茉奈が演じたのは、アナウンサー・佐々岡道子。なつと再会した放送記者の信哉が「実は僕も去年、結婚したんだ」と報告。その後、テレビで天気予報を伝える道子を目にしたなつが「この人が信さんの結婚相手だわ」と気づいた。

 茉奈は「『なつぞら』には過去作のヒロインの方が何人も出ていらっしゃるのを知っていたので、出演のお話を頂き、うれしかったです」と喜び。「私が演じる佐々岡道子は天気予報のアナウンサーで、短い出演シーンではありますが、その時代特有の雰囲気が伝わればいいなと思って、話し方などを工夫して演じました。しゃべり方は、その時代の雰囲気をマネてみたのですが、当時のニュース映像のほかに、ゆりやんレトリィバァさんがよくモノマネでやっていらっしゃる、昭和の女優さんのネタなども参考にしました(笑)」と役作りに腐心した。

 「『ふたりっ子』が初めてのドラマ出演で、その後に『だんだん』もあり、朝ドラなくして今の私はいないので、どんなきっかけでも朝ドラに興味を持って見ていただけたら、うれしいです。私もこの先の朝ドラにまた携われたらしいですし、今作が100作目ですが、これからもずっと皆さんにとって親しめるドラマであり続けてほしいと思います」と朝ドラへの思いを語った。

 歴代朝ドラヒロインの続々出演について、制作統括の磯智明チーフプロデューサーは「これはもう、ここまで続いた99作へのリスペクトです。素晴らしい作品を作ってきた先輩たちに対する尊敬の念と同時に、100作目まで続いたのは視聴者の皆さんがいらっしゃったからこそ。視聴者の皆さんへのカーテンコール(演劇などで終演後に出演者らがステージ上に現れ、あいさつ。観客の拍手や声援に応えること)という思いもあります」と説明。

 「『あの作品の時は、こういう生活をしていた』というように、“朝ドラ”は視聴者の皆さんの思い出とつながっている部分もあると思います。歴代ヒロインの方々を今、ご覧になれば新鮮に映るところもあるだろうし、今回の100作目を機に“朝ドラ”をより好きになっていただくきっかけとなればと思います」と期待している。今後も歴代朝ドラヒロインの出演があるのか、注目される。

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