加藤浩次、退社不可避 会長と会談も平行線…結論保留も「意思変わらない」

[ 2019年7月25日 05:30 ]

自宅前で取材に応じた加藤浩次
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 吉本興業経営陣の刷新を要求し、大崎洋会長(65)と会談した極楽とんぼの加藤浩次(50)は進退を保留。今後、2トップの辞任はないとみられ退社が避けられない方向となりそうだ。

 宮迫と亮のウソから拡大した闇営業騒動。吉本がヒアリングを重ねる中で、岡本昭彦社長が会見を希望した芸人に「会見したらクビ」などと迫ったパワハラ疑惑が浮上した。

 加藤は宮迫と亮の会見を受け22日、岡本社長と大崎会長に向けて「この経営陣が代わらないなら、俺は吉本を辞める」と発言。翌23日に大崎会長との緊急会談に臨んでいた。

 一夜明けたこの日、加藤はMCを務める日本テレビ「スッキリ」に生出演し3時間にわたった会談の経緯を報告。加藤は宮迫と亮の会見と、岡本社長の会見に齟齬(そご)があることなど、芸人側から見た意見を伝えたという。一方で、大崎会長は会社側の考えを説明し「ずっと平行線」(加藤)とした。

 退社についても「意思は固い、という話もした」というが「今決めることはでけへんと言われた」と結論を保留したと明かした。その上で、今後について「僕の意思はそんなに変わらないと思うんですけど」と、これまでの退陣を迫る過激な発言から比べると一気にトーンダウンした。

 加藤に近い関係者によると、会談は「お互いに主張すべきところは主張して、雰囲気としては穏やかだった」。しかし「“退陣”を強く打ち出す加藤さんと、あくまで自身と岡本社長の体制で吉本を変えたいと訴える大崎会長のスタンスは相いれなかった」という。

 会談の経緯を知る双方の周囲では「経営陣の去就については歩み寄りが難しい。このまま加藤が退社することが濃厚」という見方で一致している。

 状況は加藤のみならず、他の芸人にも波及し始めており、早期収拾に向け、両者は再会談を行うことで合意。日程は調整中ながらも「近日中と決まった」(同関係者)といい、そこではっきり結論が出そうだ。この日午後9時ごろ、仕事先から都内の自宅に戻った加藤は、報道陣に「経営陣に次に何を伝えるか」と聞かれ「それは勘弁してください」と言葉少なに話した。

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