“ポスト・ガガ”17歳のビリー・アイリッシュ人気沸騰 英米音楽チャートで1位

[ 2019年5月8日 05:30 ]

ポスト・レディー・ガガの呼び声も高い17歳の歌姫ビリー・アイリッシュ
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 全米、全英の音楽チャートで1位を記録した17歳が話題を呼んでいる。米女性シンガー・ソングライターのビリー・アイリッシュ。独特のとがった世界観が“ポスト レディー・ガガ”とも評される逸材だ。

 3月28日に世界同時発売したデビューアルバム「ホエン・ウィ・オール・フォール・アスリープ、ホエア・ドゥ・ウィ・ゴー?」が、00年以降に生まれたアーティストで史上初めて米ビルボードチャートの1位を獲得。最新チャートでも1位に返り咲いた。全英チャートでは、女性アーティスト史上最年少の1位を記録している。

 ファンの中心は10代。そのカリスマとして存在感を示しているのがミュージックビデオだ。自身が出演したアルバム収録曲「バッド・ガイ」のビデオでは倒れた男性の口にあふれるだけ牛乳を流し込むなど過激な表現が多い。一度も学校に通わずホームスクールで独自の感性を磨いており、楽曲はもちろん、ビジュアル、SNSなど全てをセルフプロデュース。音楽関係者は「内面の醜さをさらけ出すことで若者の共感を得ている」と明かす。

 日本では配信大手「iTunes」の洋楽部門でアルバムが1位(3月29日付)を記録。アイリッシュは3月、米音楽祭にセーラームーンのキャラクターをあしらった服装で臨み、日本の文化に興味を持っていることでも話題になった。5~7月に北米・カナダツアーを開催する流れで、年内に来日公演を開催する可能性があり、大手を含むプロモーター各社が“争奪戦”を繰り広げている。

 13歳の時に自作した「オーシャン・アイズ」を音楽投稿サイトにアップし、1400万回を超える再生回数を記録。16年に同曲でデビューした。レコード会社の担当者は「圧倒的な個性はデビュー時のレディー・ガガをほうふつさせる。平成がガガなら令和はアイリッシュ。まさに新時代のスターと呼ぶにふさわしい」と、日本でのヒットを確実視する。年内にも令和最大級の衝撃を巻き起こしそうだ。

 ◆ビリー・アイリッシュ 2001年12月18日生まれ、ロサンゼルス出身の17歳。両親がミュージシャンで、兄もバンドのギタリストという音楽一家。8歳の時に米ロサンゼルス少年少女合唱団に所属し、11歳で作曲を始めた。初来日は昨年8月、野外フェス「サマーソニック」に出演した。

 【ビリーのここが凄い】
 ▽ミュージックビデオ 「バッド・ガイ」の再生回数は公開から約1カ月で1億4000万回。ピコ太郎の「PPAP」がジャスティン・ビーバーの“お気に入りツイート”の後に1億回を突破するまで3カ月弱だった。
 ▽インスタグラム フォロワーは現在、2100万超。ここ5カ月で950万も増やした。日本一の渡辺直美は880万。ジャスティンは1億超。
 ▽ファッション ストリートとヒップホップを融合した独自のセンスを持つ。世界的ファッション誌「VOGUE」と「NYLON」で表紙を飾った。
 ▽デジタルチャート 最新アルバムは「アップルミュージック」で70の国と地域で1位。iTunesでの1位は60の国と地域。

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