10歳仲邑菫初段 注目度アップで賞金倍増 プロ初白星の行方は…

[ 2019年4月28日 12:01 ]

種村小百合二段(右)と足台を使って対局する仲邑菫初段
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 今月史上最年少でプロ囲碁棋士になった仲邑菫初段(10)が28日、日本棋院関西総本部(大阪市北区)で非公式戦の若竹杯に出場し、種村小百合二段(37)と対局した。約40人の報道陣が取材に駆けつけ、“プロ初白星”の行方を見守った。

 水色のリュックに白のブラウス、ピンクのカーディガンに黒いスカート、足下は運動靴という出で立ちで対局室に現れた。22日のデビュー戦は同じ新人女流棋士の大森らん初段(16)に174手黒番中押し負け。その竜星戦予選の雪辱を期してか、緊張気味に碁盤に向かった。運動靴のさらに下には前回同様、小柄な仲邑のために高さ10センチの特注足台が用意された。

 対局開始前にハプニングがあった。若竹杯に協賛する飯田グループの竹村肇相談役が「報道陣が多いから」として、賞金の倍増を即決。菫ちゃん人気で集まった報道陣約40人に、10万円の優勝賞金が20万円になるなど4位まで増額された。

 「全体的に棋戦が少ない。勉強会をやるより、対局が増えた方が棋力の向上につながる」。囲碁界の発展を願う竹村氏は仲邑の出現を「女子ゴルフも宮里藍や横峯さくらが出てきて人気につながった。スターを育てなアカン」と歓迎した。

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