「画家」レイザーラモンHGに迫る 巨匠も認めた繊細な画風「第一印象は上手だな、と」

[ 2019年1月25日 19:34 ]

MBSテレビ「OFLIFE」に出演のレイザーラモンHG
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 MBSテレビ「OFLIFE」(火曜深夜1・59)の29日放送は「レイザーラモンHG 画家」がテーマ。かつてハードゲイキャラで一世を風靡したレイザーラモンHG(43)にスポットを当てる。

 かつてハードゲイキャラでブレイクしたHG。インパクトある衣装での決めゼリフ「フォー」は流行語大賞にノミネートされた。あれから13年、大学時代からの友人・RG(44)と漫才コンビを組み、今年で結成22年目を迎える。サングラスを外し素顔で舞台に立つHGが今、夢中になっているのは「絵を描く」こと。月に一度、時事ネタをテーマにした番組でイラストを担当。「安倍総理×トランプ大統領」を筆ペンを使って5分で描き上げてみせる。アクリル絵の具を使った自画像は力強さとともに細かい描写が丁寧に描かれ、画力の高さを見せるが、すべて独学だ。

 以前、番組でHGの絵を査定した水彩画家の巨匠・野村重存氏(59)は「第一印象は上手だな、と。こんな繊細かつ密度の高い絵を描かれるんだと驚いた」そうだ。相方のRGは「すごい特技。以前、(HGが)村上隆さんのアトリエで修業した時、当時のマネジャーから、“絵の世界に行くかも知れないので、RGさんは今のうちにピン芸考えておいて下さい”と言われた。それで“あるあるネタ”が出来た」と明かした。

 HGは小学校の頃から絵が好きで6年の時に描いた「歯の図画ポスター」はコンクールで銅賞を獲得。美術の成績は「5」。周囲からも絵がうまいと言われ、美大を志そうとするが、先生から「君みたいな子、ごまんといる」と言われて諦め、同志社大商学部へ進学。後悔はないかというと「肉体も絵も、表現するという意味では似てる」と振り返る。

 売れない芸人だったHGに転機を与えてくれたのは、後輩のなかやまきんに君(40)。HGに「筋肉紙芝居」をオーダーして、ギャラをくれた。さらにハードゲイキャラで有名になったのも、きんに君の紹介でゴールデン番組に出演したのがきっかけ。今でも「申し訳ない」と、きんに君からの絵の依頼はすべて無償でと決めているほど、義理堅い。

 結婚13年目。ファッションやコスメブランドを展開する8歳年下の杏奈さんは「プライベートは“絵描き”って感じ。声がちっちゃくて何しゃべってるのかわかんない」と明かした。

 昨年12月、HGは大阪・なんばに1月にオープンしたアートギャラリーの最初の企画展を任され、人生初の油絵に挑戦した。HGの力強さと繊細さが同居する、画力の高い絵の数々を紹介。相方RGや芸人仲間、そして奥様の杏奈さんの話を交え、ナビゲーターの黒田博樹(43)も「イメージが変わった」という、HGの画家としての顔に迫る。

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2019年1月25日のニュース