350年の歴史ある大名跡 初代は舞台で刺殺され、病死に自殺も…数寄な伝説数々と

[ 2019年1月15日 05:30 ]

海老蔵 20年5月に団十郎襲名

十二代目団十郎襲名発表会見で七代目新之助を同時襲名する長男・孝俊君を抱き上げる海老蔵(当時)=83年
Photo By スポニチ

 歌舞伎界では、海老蔵で十三代目となる市川団十郎350年の歴史には数奇な伝説があると言われている。

 初代は歌舞伎界に若くして飛び込んだ新参者。劇作家としての才能も発揮して人気役者となった45歳の時、舞台上で刺殺された。原因はいまだ不明だが、初代の人気へのやっかみとも伝えられている。三代目と六代目は22歳の若さで病死。

 七代目はその人気ぶりに危機感を抱いた幕府によって上方(関西地方)に追いやられ、息子の八代目は32歳で自殺。幕府の処置への抗議だったとも言われている。

 団十郎の最長寿は十代目の73歳。海老蔵は以前、雑誌のインタビューで「僕は長寿記録の更新を目指したい」と述べている。

続きを表示

この記事のフォト

2019年1月15日のニュース