佐藤二朗「雑、たどたどしい、グダグダ…」なのに好評!フジクイズ番組「99人の壁」

[ 2018年11月2日 05:25 ]

俳優の佐藤二朗
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 昨年9月に行われたフジテレビ内のプレゼン大会で優勝、8月に放送された単発特番では優れたテレビラジオ番組に贈られる「ギャラクシー賞」の月間賞を受賞するなど高評価を経て、この秋レギュラー放送をスタートさせたのが「超逆境クイズバトル!!99人の壁」(フジテレビ、毎週土曜午後7時)。初MCに抜擢された俳優・佐藤二朗の存在が視聴者の間で話題になっている。

 チャレンジャー1人がブロッカー99人を相手に“自らの得意分野”でクイズに挑戦、25人→50人→99人と1問正解するごとに増殖していくブロッカーを制し5問連続で正解すると賞金100万円が獲得できるという新感覚のクイズバラエティー。問題出題者の想定していた答えよりも正確な回答が飛び出してしまったことを踏まえ、新たにレギュラー放送からはサッカーのビデオ判定システム「VAR」ならぬ、「QAR(クイズ・アシスタント・レフェリー)」という“正解を審議する”という斬新なルールも導入されるなど、これまでになかった新システム満載のクイズ番組はとても新鮮だ。

 テレビの視聴状況を独自に調査している「テレビ視聴しつ」(東京、対象960人)に寄せられた視聴者の感想をみると「今までとは違った切り口で面白かった」(43歳男性)、「子供も参加して誰でも100万円を手に入れられるのが面白い」(14歳女性)など、おおむね好評価を得ている。

 この番組で視聴者に最も支持されているのが、実はMCの佐藤二朗。初のバラエティーレギュラーで、いきなりMCの大役を担っているが、「佐藤二郎と参加者の掛け合いが面白い」(47歳女性)、「司会者の雑な感じが魅力」(70歳女性)、「佐藤二郎さんのたどたどしい司会が面白い」(32歳女性)、「進行がグダグダした印象…ただそれが悪いというわけではなく不思議な空気感」(29歳女性)など、初MCでぎこちないからこそ出てくる味が逆にウケているという珍現象。同社の満足度調査によると先日の初回放送は4・00(5段階評価)と、10月22日までの集計で同月スタートのGP帯新バラエティートップの高数値を記録している。

 「得意分野でも他人から意外なところつかれる。いかに知識の幅があるか問われて面白い」(57歳男性)という声もあるように、さまざまなジャンルに精通した99人を相手にするため、別分野の問題でも意外な部分で自分の得意分野と合致して正解できたり、ただ近所に住んでいたからというひょんな理由で正解したりなど、時々起こる回答者のミラクルが楽しめるのもこの番組ならでは。「なるほど!ザ・ワールド」や「クイズ!ヘキサゴン」など、かつてフジテレビで放送され、テレビ放送史に残るクイズ番組の仲間入りとなるか。

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2018年11月2日のニュース