グッドデザイン賞「ロングライフデザイン賞」に怪獣界初?の「ゴジラ」や「ガンダム」

[ 2018年10月3日 20:25 ]

 2018年度の「グッドデザイン賞」が3日に発表され、日本映画が誇る怪獣「ゴジラ」やアニメ「機動戦士ガンダム」が「ロングライフデザイン賞」を受賞した。昨年の「銀座の歩行者天国」の受賞に続き、新たな時代を迎えている。

 「グッドデザイン賞」は、1957年に創設された日本唯一の総合的なデザイン評価・推奨の仕組み。シンボル「Gマーク」とともに広く親しまれてきた。

 「ロングライフデザイン賞」は「長年にわたって作り手と使い手、社会との対話の中で醸成され、暮らしや社会の礎となり、未来においてもその役割を担い続けてほしいデザイン」「時代とともに変化する価値感を超え、スタンダードであり続ける力を持ったデザイン」を顕彰。

 審査時点において10年以上継続的に提供され、また今後も継続提供が想定されるものが対象。一般ユーザーから推薦されたデザインの中から、ロングライフデザイン賞審査委員が選考、審査を行い、賞を決定した。

 今年は274件の中からコンバースのシューズ、コクヨのスクラップブック、白山陶器のしょうゆさしなど19件が選ばれた。

 「ゴジラ」について、審査委員は「ゴジラの進化は止まらない。どの世代でも自分のイメージする“ゴジラ”がありつつ、最初に創り上げられた哲学や佇まいは変わらない。日本独特の特撮の技法が生み出したゴジラは様々なコンテンツになり、日本だけではなく世界にも広がり続けている。これから、まだまだ様々な表現を取り入れて進化し続けてほしい」とコメント。

 ゴジラの公式ツイッターも「怪獣界初!?グッドデザイン・ロングライフデザイン賞をゴジラが受賞しました!2019年に誕生から65周年を迎えるゴジラは、これからますます進化を続けますので、応援よろしくお願いします」と喜んだ。

 「機動戦士ガンダム」について、審査委員は「ガンダムは単なるアニメではなく、文化であり、それは文明にもなっているのではないか?実際にロボットの研究者のきっかけがガンダムであることもあるほど、初代ガンダムから始まったシリーズは様々な分野・文化に化学反応をもたらし続けている。ガンプラや物質の名称等ガンダムのために開発された言葉や考え方・哲学も多い。これからも時代とともに進化を続けてほしい」としている。

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2018年10月3日のニュース