安室奈美恵さん引退に「コナン」安室透からねぎらい ではアムロ・レイは…

[ 2018年9月18日 09:45 ]

名探偵コナンの人気キャラ・安室透が、安室奈美恵にねぎらいのメッセージを送った(ツイッター「名探偵コナン ゼロの日常【公式】」より)
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 平成の歌姫、安室奈美恵さんの引退に「名探偵コナン」の人気キャラクター安室透がスピンオフ作品「ゼロの日常」公式アカウントからねぎらいのメッセージを送り、話題になっている。

 このニュースに、40代前後の男性なら「アムロは何してるんだ?」と思ったはずだ。もちろんアムロといえば「機動戦士ガンダム」の主人公アムロ・レイのことだ。

 アムロ・レイのネーミングについて、ガンダムの富野由悠季監督(旧富野喜幸)が語っていたことがある。「世界中のどこにもない名前を付けてやろうと思った。なのに後になって、沖縄に安室という姓があると知った」とのことで「まさか同じ日本にあるなんてなぁ」と驚いていたと記憶している。ガンダムが誕生した1979年、沖縄は今よりはるかに遠い場所だった。

 富野氏がいつ「安室」の姓を知ったかは定かでない。だが、安室奈美恵さんの活躍で安室という姓を知り、彼女を見る度にガンダムのアムロ・レイ思い出す人も実は多いのではないか?

 40代ガンダムオタクの記者には、そうとしか思えない。

 ところで、この安室透はアムロ・レイと密接に関連している。いや、明らかにアムロ・レイを意識したキャラクターだ。まず、安室透の声優がアムロ・レイと同じ古谷徹だ。しかも安室透は3つの名を持つ設定で、その1つが降谷零…。つまりアムロ・レイと古谷徹を組み合わせたネーミングなのだ。

 ガンダムファンからすると、3つの名前を持つ設定からして、アムロのライバルで“赤い彗星”と呼ばれるシャア・アズナブルが4つの名を持つことを想起させる。…と思ったら「コナン」にはシャア役の声優池田秀一も登場していて、赤井秀一というキャラクターを演じている。

 もう、コナンの制作サイドはどれだけガンダム好きなのかという話だが、コナンの作者青山剛昌氏と小学館、日本テレビサイドと、ガンダムの制作会社サンライズが、正式にガッツリ組んで展開する形にはなっていない。あくまでコナン側からのガンダムへのオマージュの範囲で成長してきたキャラクターと認識されているようだ。

 安室透のメッセージを受け、アムロ・レイもメッセージを出さないのかとの声も上がっている。ネット上には安室ちゃんとアムロ、安室透を“日本3大アムロ”と呼ぶ人もいる。

 記者個人は、現代の日本で進行中の物語を生きる安室透がメッセージを出すのはOKだが、未来が舞台のSFアニメ(しかも生死不明となっている)に生きるアムロ・レイにメッセージを出して欲しくはない。とはいえ、出したからといってガンダム世界が崩壊すると考えるほど“坊や”でもない。

 というのも、実は安室さんはアムロ・レイと既に共演している。2009年リリースのアルバム「PASTFUTURE」に収録の「Defend Love」のMVで巨大兵器を操り、アムロの乗るガンダムと戦うアニメ映像が話題となっている。

 アムロ・レイは「ガンダム」誕生から40年愛され続けるキャラクター。日本の音楽シーンのトップを四半世紀も走り続けた安室さんだが、今後何十年も愛され続けるに違いない。

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2018年9月18日のニュース