武田鉄矢 希林さんは怖かった バンバン殴らせ「そんなビンタじゃ私は怒れない!」

[ 2018年9月17日 09:54 ]

武田鉄矢
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 俳優で歌手の武田鉄矢(69)が17日、TBS「ビビット」(月〜金曜前8・00)に生放送に出演。15日に75歳で亡くなった個性派女優の樹木希林(きき・きりん、本名内田啓子=うちだ・けいこ)との思い出を語った。

 武田のドラマデビュー作となった同局「せい子宙太郎―忍宿借夫婦巷談」(77年)などで樹木さんと共演した武田。「生まれて初めて、テレビドラマに出た時の共演者が希林さんでしたから。やっぱ強烈でしたよね」としみじみ。「よく覚えているのが、希林さんが娘さんからビンタされるシーンで、『そんなビンタじゃ、私は怒れない!』ってバンバン殴らせていて。見ていて、こっちもまだ初めてのお芝居に近かったから、恐ろしいところ来た!って下を向いていたのを覚えています。希林さんは圧倒的な存在感で、怖かったですね」とエピソードを明かした。

 「くたびれちゃってっておっしゃって。嘘じゃないかな、この人はくたびれるような人じゃない。ちょっと照れ隠しでおっしゃったんじゃないですかね。なんでも意欲的な方で、どんなに小さな役をもらっても、キャラクターに人間の手触りを与える。そこに関して、ものすごい努力をなさる方でしたね」とその女優魂に感服。「不思議な方で、病気をなさって、いろんなものをなくされる、乳房もなくされて、失くせば失くすほど、まるーいおばあちゃんになるんですね。温かいおばあちゃんに。若い時のほうが尖っている」と続けた。病気のことも、隠すことなく公表してきた樹木さんだが、武田は「率直ですよね、何に対しても。全然何十年って変わらない彼女の姿勢ですよね、率直さは…」としのんだ。

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2018年9月17日のニュース