関口メンディー 始球式で133キロも「2点」 芸能界最速へ、早朝&深夜トレ

[ 2018年9月4日 10:00 ]

目標の始球式150Kmと書いた色紙とボールを手にする関口メンディー(撮影・久冨木 修) 
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 始球式で133キロを投げて話題になったEXILE、GENERATIONSの兼任パフォーマー、関口メンディー(27)が再登板に燃えている。「あれはすっぽ抜け」と悔やみ、またいつかオファーが来ると願って自主練に夢中だ。最近はボールを持ち歩き、握り方も改良。パフォーマーと“投手”を全力で掛け持ち、限界を楽しんでいる。 (飯尾 史彦)

 EXILEのライブリハーサルを終えた深夜0時すぎ。向かった先は東京都新宿区の野球教室。Tシャツ、短パン姿で肩をグルグルと回し、18・44メートル先の捕手と向かい合った。「あの時は緊張で投げ急いで、体の開きが早くなってしまった。今日はしっかりとタメをつくって、上半身と下半身の動きをうまく連動させて投げたい」

 「あの時」とは6月5日、133キロを投じた東京ドームでの巨人―楽天戦の始球式。当時、「芸能界最速」と話題になったが、自己採点は100点満点でたったの「2点」だ。

 「ブルペンでは感触的にもっと(球速が)出ていた。それが悔しくて、始球式の後に野球教室に通っている。長く野球をやってきたけど、今が一番速く投げられる自信がある」

 大リーグ・レッドソックスなどで活躍した元投手の岡島秀樹氏(42)とテレビ番組の企画で知り合い、指導を受け、ボールを浅く指先だけで握る“プロ仕様”に変えた。

 「この握り方だと投げる瞬間にボールに指が掛かってスピンがかかる。最後に押し込める感じ。一気に(球速が)伸びた感じがします」

 セットポジションで投げた始球式の時とは違い、ワインドアップで1メートル82の巨体を躍動させる。「バッチーン」。強烈なキャッチャーミットの捕球音からも、あの時の球速は優に超えていると確信している。

 「まずは140キロを超えたい。最終目標は145キロですね」

 みなぎる自信。岡島氏も「頑張れば出せる。身体能力が高いので、やればやるほど良くなる」と太鼓判を押す。ジェネとEXILE、それぞれのダンスで鍛え抜いた下半身はどっしりとしていて、元々ピッチングを支える土台はしっかりしている。

 「下半身をより安定させるために、トレーニングにダッシュを加え始めました。最近はボールを持ち歩いて、移動中とかに触って手になじませている」

 都内のチームで6歳から野球を始め、強肩強打の野手として活躍。都内の私立高校野球部では主将で三塁手、クリーンアップだった。高校3年まで野球漬けだったとはいえ、10年近くのブランクを経て133キロを投げるのは超人的だ。それでも大一番で実力を出し切れなかった自分がふがいない。その一心で“野球熱”を再燃させている。

 6月27日にはゴールデンボンバーの樽美酒研二(37)が西武戦の始球式で135キロをマーク。記録を2キロ抜かれたが「樽美酒さん凄いですよね」と気にもしていない様子だ。

 仕事もプライベートも“全力投球”。人気急上昇中のジェネと、人気トップ級のEXILEを兼任。それぞれの曲ごとに踊りを覚え、メンバーと振りを合わせている上、ジェネでレギュラー番組も持つ。ヒップホップユニット「HONEST BOYZ」ではラップを担当している。

 「常に課題があって挑戦し続けることが大事。自分の限界に挑んでないと怠けちゃうんです」

 トレーニングは欠かさず、明るい人気者だけにバラエティーのオファーも多い。仕事の打ち合わせにも出席する勤勉ぶりで、スケジュールは分単位。多忙ゆえ、ピッチングの練習は早朝か深夜だ。

 今年5〜8月にはジェネで初のドームツアーを行った。最年長メンバーとして、バラエティー番組で活躍する“広告塔”として、グループの知名度アップに努めてきただけに、ドームでのステージは格別だった。そして次はオールスター。15日にEXILEの3年ぶりのドームツアーがスタートする。

 「EXILEはオールスター集団。EXILEの中では自分は年下なので、グループのカンフル剤のような存在になれるように頑張りたい」

 何でもギリギリまで追い込む限界マニア。始球式で記録を出せば、結果的にグループも有名になって還元される。「150キロ出たら新聞の1面に出ますか?」。剛腕パフォーマーはニヤリと笑った。

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2018年9月4日のニュース