「本当は4本やりたかった」――「ちいさな英雄」西村P、高畑勲監督への思い語る

[ 2018年8月19日 17:55 ]

「ちいさな英雄〜カニとタマゴと透明人間〜」完成披露試写会に出席した(左から)百瀬義行監督、坂口健太郎、篠原湊大、尾野真千子、木村文乃、木村カエラ、鈴木梨央、田中泯、米林宏昌監督、山下明彦監督
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 スタジオポノック短編アニメーション映画「ちいさな英雄−カニとタマゴと透明人間−」(24日公開)の完成披露試写会が19日、都内で行われ、西村義明プロデューサーが、4月5日に肺がんのため82歳で亡くなった高畑勲監督への思いを語った。

 同作は「メアリと魔女の花」の米林宏昌監督、高畑勲氏の右腕として活躍した百瀬義行監督、宮崎駿作品で中心を担ったアニメーターの山下明彦監督というスタジオジブリ出身者による3作品が同時上映。西村氏は「本当は4本やりたかった」と明かし、「もう1本は高畑勲監督。一緒に作れたら、と思っていたんですが…残念ですね」と無念の表情。しかし「みんな高畑監督の背中を見てきているので、3本の(作品の)中に生きていると思ってる。恥じない作品です」と胸を張った。

 イベントには声優を務めた木村文乃(30)、鈴木梨央(13)、尾野真千子(36)、篠原湊大(10)、坂口健太郎(27)、田中泯(73)、エンディングテーマを歌う木村カエラ(33)も参加。百瀬監督の「サムライエッグ」で声優を務めた尾野は絵がない状態で声をあてたことを告白。「とってもやりにくいです」と苦笑い。「アフレコっていうお仕事をやらせていただくことも言ったら初めてなんですけど、それなのによくわからないやり方でやるわけです。なので苦労しました。声優さんのお仕事って『すげぇな』って思って尊敬しました」と話し、会場の笑いを誘っていた。

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2018年8月19日のニュース