藤井聡太七段 名人戦順位戦で連勝 森下卓九段と1分将棋の熱戦

[ 2018年7月21日 05:36 ]

森下卓九段との対局に勝利した藤井聡太七段
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 将棋の最年少プロ、藤井聡太七段(16)が20日、大阪・関西将棋会館で名人戦順位戦C級1組、森下卓九段(52)と対戦し104手で勝利、順位戦での連勝発進を決めた。終局は午後11時27分。両者1分将棋の熱戦だった。

 「苦しい場面もあったと思うが粘り強くさせたかと思う。今月末に(順位戦は)3局目がある。気を引き締めて頑張りたい」

 中盤、森下の角と銀を駆使した攻めに、一度は中段へ浮いた飛車を退却させざるを得ない展開に。ところがそこで崩れない。

 森下は羽生善治竜王や連盟会長・佐藤康光九段ら「羽生世代」の一つ上の世代にあたり、タイトル挑戦6度を誇る元トップ棋士。直後に森下が挑んだ角交換を、歩切れになりながら腰を落として拒否した打ち歩を称賛し「じっと辛抱されて、いい手でした」。16歳らしからぬ指し回しに舌を巻いた。

 藤井は今年度の成績を12勝3敗、通算成績を83勝15敗とした。

 藤井は前日19日に16歳の誕生日を迎え、最初の対局だった。ただ、対局に備え、研究に取り組んだそうで、新たな節目を迎えての今後1年を展望し「いいスタートが切れたので充実した1年にしたい」と意気込みを語った。

 この日の対局は6月19日に行われる予定だったが、大阪府北部地震の影響で延期となっていた。藤井の次局は28日、新人王戦の八代弥六段戦。

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2018年7月21日のニュース