瀬古千絵、“うまい”ではなく“伝わる”読み方目指す現役大学生

[ 2018年5月22日 07:00 ]

より伝わる読み方を目指す瀬古千絵
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 音声プラットフォーム「ボイシー」で配信中のスポニチ公式ニュース、各曜日の担当パーソナリティーを連載で紹介。第5回は火曜担当・瀬古千絵。

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 スポニチ公式ニュースの火曜日は、サッカーの話題からスタートすることがおなじみになっている。大好きな競技の動向を発信しているのは瀬古千絵。スポニチパーソナリティーでただ1人の現役大学生は、リスナーに語りかけながら、自身も学ぶ日々だ。

 「声は読み手や読み方によって、同じ情報でもまるで伝わり方が変わってきます。多様な伝達ツールがある中で、声に求められていることは何か。それは人間のぬくもりを届けることだと思います」

 声で表現する魅力に目覚めたのは小学5年生のときだった。昼休みの校内放送で初めてマイクを握り、便りを伝えた。スピーカーから自分の声が流れている、友だちが耳を傾けてくれている。それまで見慣れていたはずの給食の時間の景色が、世界が一変した瞬間だった。「学校中に響き渡る自分の声を聞いたときの感動、ワクワクした気持ちは今でも忘れられません」。同じワンセンテンスでも読み方でニュアンスが千変万化する奥深さにもはまり、アナウンスの世界を志すようになった。

 スポニチ公式ニュースでは、あえて個性を消すよう務めている。「リスナーの皆さんに聞いていただきたいのは私の声ではなく、スポニチのニュースです。より確かな情報を届けるため、“うまい”ではなく“伝わる”読み方を目指しています」。リスナーの観点に立って、自ら考えて打ち出した方針。火曜日のサッカーの最新ニュースには、21歳の“プロ意識”が垣間見える。

 ◆瀬古 千絵(せこ・ちえ)1996年(平8)5月21日生まれ、長野出身。大阪芸大放送学科でアナウンスを勉強中。好きなサッカーチームはガンバ大阪。

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