テレ東「路線バス旅Z」コンビ変更から1年 プロデューサー語る“現在地”

[ 2018年3月31日 08:30 ]

テレビ東京「ローカル路線バスの旅Z」第5弾に出演する(左から)羽田圭介氏、小野真弓、田中要次(C)テレビ東京
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 テレビ東京「土曜スペシャル」の人気企画「ローカル路線バス乗り継ぎの旅Z(ゼット)第5弾〜四国ぐるり一周城巡り!ふれあい珍道中〜」(後6・30)が31日に放送される。俳優・田中要次(54)と作家の羽田圭介氏(32)のコンビによる新シリーズも、放送開始から丸1年が経過。番組を手掛ける同局の越山進プロデューサーに、新シリーズの“現在地”を聞いた。

 昨年1月2日放送の旧シリーズ第25弾をもって、俳優・太川陽介(59)と漫画家でタレントの蛭子能収(70)のコンビが卒業。同3月25日に新シリーズ「Z」がスタートし、田中と羽田氏の新コンビが“ガチンコ旅”に挑んでいる。

 昨年のリニューアル直後、「賛否両論あった」と反響について語っていた越山氏。新コンビ結成から1年が経過し、「さすがに“太川さんと蛭子さんでやってくれ”という声は減りましたね。ロケ先で『太川さんと蛭子さんの番組だ』と言われることも少なくなりました。田中さんと羽田さんのコンビも徐々に浸透しているのではないかと思います」と変化を実感している。

 1年間過酷な“バス旅”を経験した田中と羽田氏にも変化が。越山氏は「テクニック的なことは徐々に向上してきましたね」と2人の成長ぶりを語る。

 「失敗を経験して、情報をもっと得ないとダメなことを痛感したみたいです。ちょっとしたことで成功と失敗が分かれてしまうので、田中さんが『温泉に行きたい』と言うことが少し減りましたね(笑い)。まだ“えいっ”と勢いでバスに乗ったり降りたりすることがありますが、それも2人の“味”であり、キャラクターなのかなと思っています」。

 第5弾のルートは、四国にある“現存天守”四城(丸亀城・松山城・宇和島城・高知城)をチェックポイントとして立ち寄る「四国ぐるり一周の旅」。マドンナ(女性ゲスト)に女優の小野真弓(36)を迎え、3泊4日でゴール地点の高知県・高知城を目指す。

 今回は同時間帯の番組が“強敵”ぞろい。フジテレビ系で「めちゃ×2イケてるッ!」最終回、TBS系で「オールスター感謝祭」が放送される。「この番組は野球で例えると7番か8番バッターで、各局がエース級をぶつけてきているようなところでやる番組ではないんですけどね」と自虐的に笑う越山氏。だが「今回も過酷な旅になりました。歩きすぎて“お遍路さん状態”になりましたね」と四国一周旅ならではの見どころをアピールする。

 2年目に突入する「Z」の現在について聞くと、「新しいメンバーで新しいシリーズになったので、最初は違和感があったと思います。でも、ロケをしている時に声を掛けられることも増え、番組が浸透していっているのを感じています」と“発展途上”の段階にあることを強調。「大きなホームランを打たなくていいので、地道に頑張り続けていきたいですね」と今後を展望した。

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