藤井四段、通算40勝 順位戦C級2組4戦全勝で首位タイキープ

[ 2017年9月15日 05:30 ]

公式戦通算40勝目を挙げ、笑顔がこぼれる藤井聡太四段
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 将棋の史上最年少プロ棋士・藤井聡太四段(15)は14日、東京都渋谷区の将棋会館で行われた順位戦C級2組の第4局で佐藤慎一・五段(35)を119手で下し、通算40勝(6敗)に到達した。順位戦は開幕から4戦全勝で、首位タイをキープしている。

 積極的な棋風が売りの藤井だが、この日はじっくりと自王を囲む慎重な指し回し。午前10時の開局から夕食休憩終了後の午後7時すぎまでは派手な動きはなかった。「少し作戦負けかなとは思ってましたが…」。午後9時すぎにようやく本格的な戦いとなる順位戦らしいクラシックなスローペース。相手より常に持ち時間を消費するあたりは窮屈さを強いられたものの、終盤は得意の詰め将棋で鍛えたスピード感あふれる寄せをさく裂させた。最後は佐藤の攻め込みを許しながらも、打ち歩詰めの手順を冷静に読みきっての即詰みフィニッシュだ。

 「せっかくここまで来られたので、昇級目指して頑張りたい」と意欲を語った藤井。次局は20日、王座戦で小林健二・九段(60)と相対する。

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2017年9月15日のニュース