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 【我満晴朗のこう見えても新人類】2024年の夏季五輪・パラリンピック開催地はパリで事実上決まったようだ。映画「炎のランナー」の舞台となった1924年大会以来、ちょうど100年ぶりの祭典となる。考えてみれば2020年の東京大会は1964年以来だから、日本人にとっての空白期間は56年でしかない。実に1世紀もの間、夏季大会を招致できなかったフランス人にとっては夢のような話だ。近代五輪生みの親で、パリ生まれでもあるピエール・ド・クーベルタン男爵も草葉の陰で喜んでいることだろう。

 正式決定は9月中旬の国際オリンピック委員会総会を待たねばならないけど、早くも花の都はお祭りモードに入ったとみられる。同国を代表するスポーツ紙のレキップ電子版には「どうすれば24年五輪の代表選手になれるのか」というフライング気味の記事まで掲載されるほどだ。

 もし自国開催となれば、大部分の競技が「地元枠」を行使できるので、代表ユニホームを着るチャンスは相対的に多くなる。そこで同紙が狙い目として最初に挙げる競技はホッケーだ。なぜならば…。

 「競技人口は2万以下。しかも72年大会以降、五輪出場にはことごとく失敗している。あなたの息子または娘が13歳なら、すぐにクラブに選手登録しよう。あと7年の猛特訓で五輪出場の機会を得られるかもしれない」

 例として07年の世界陸上大阪大会男子走り高跳びで優勝したドナルド・トーマスを引き合いにだしている。彼の競技歴はたったの8カ月!だから7年もの訓練期間があれば十分過ぎるということだ。

 2番目のお勧めはボートのコックス。艇の先頭で大声を出し、複数いるこぎ手のタイミングを合わせるのが主な仕事だ。体力や技術力ではなく、条件的には体重の軽さが求められるというのが根拠。なんともお手軽な理論だが…。

 「もしあなたが40代以上でも、あきらめないで!」と、真矢ミキ的な表現で紹介する競技は馬術と射撃。過去の五輪参加者の傾向を見ても高齢選手が多いからだという。それはそうなんだけど、彼ら彼女らはおそらく7年じゃすまない長期間の競技経験を経て代表になっているはずなんだけどなあ。

 いずれにしても、ここで取り上げられた各競技の関係者は心穏やかではないはずだ。いくら競技人口が少なくても、はた目に易しく見えるスポーツでも、オリンピックに出場するには気の遠くなるような努力が必要なのだから。そういえば1998年冬季五輪開催地に長野が決まった当初「カーリングなら自分も出場できそう」と思った人、多いでしょ?(実は筆者も)

 さてと、パリ五輪(仮)まであと7年。このレキップ紙を契機にフランス代表となる選手って、どのくらいいるのだろうか。東京の4年後も楽しみにしている。 (専門委員)

 ◆我満 晴朗(がまん・はるお)1962年、東京都生まれ。ジョン・ボンジョビと同い年。64年東京五輪は全く記憶にない。スポニチでは運動部などで夏冬の五輪競技を中心に広く浅く取材し、現在は文化社会部でレジャー面などを担当。たまに将棋の王将戦にも出没し「何の専門ですか?」と尋ねられて答えに窮する。愛車はジオス・コンパクトプロとピナレロ・クアトロ。

[ 2017年8月10日 09:00 ]

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