柿澤勇人「くたばるくらいの気持ちで」岸谷五朗「1回やったら死ぬな」

[ 2016年6月5日 18:52 ]

デミュージカル「ラディアント・ベイビー~キース・へリングの生涯~」のゲネプロ前に会見した岸谷五朗、知念里奈、柿澤勇人

 俳優の岸谷五朗(51)が演出するミュージカル「ラディアント・ベイビー~キース・ヘリングの生涯~」(6~22日、東京・日比谷シアタークリエ)のゲネプロ(通し稽古)が5日、同劇場で行われた。

 エイズのため31歳で早逝した米の伝説的アーテイスト、キース・ヘリングの半生を描くもので、主演は柿澤勇人(27)。「稽古がキースの人生のようにものすごいスピードで進んで、何とか追いつかなきゃと必死で食らいついてきた。すごく楽しくて、つらかったけれど、早くお客さんと時間、空間を共有したい。こんなにワクワクする初日は初めてです」と自信のほどをうかがわせた。

 共演の松下洸平(28)は、「全身全霊でキースになろうとしている勇人が魅力的で、皆が引っ張られている。すごくいい相乗効果が出ている」と絶賛。知念里奈(35)も「稽古場で孤独に役と向き合っている姿を見て、実際にキースはこんな顔をしたかもと思える瞬間があった。千秋楽まで側でしっかり支えて、見届けようと思う」と全面サポートを約束した。

 仲間たちのエールを受け、柿澤も「ありがとうございます。一歩でも二歩でもキースに近づいて仲良くなりたい。1回1回妥協せず、くたばるくらいの気持ちで生きて、死にたい」とさらなる意欲。主宰するHIVと闘う子供たちを支援する運動「Act Against Aids」のシンボルのキースのイラストを使っている岸谷は、「マチネ・ソワレ(昼夜2公演)は、僕だったらお断りする。1本やったら死ぬなと思うけれど、俳優たちが素晴らしく、エンターテインメントに仕上がった。アートと演劇がどう融合するか、早く俳優たちを開放してあげたい」と話していた。

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2016年6月5日のニュース