谷原章介「出木杉くん」が反面教師 俳優に司会、“デキる男”の仕事術

[ 2016年4月5日 09:00 ]

俳優に司会、唯一無二のポジションで活躍を続ける谷原章介
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 俳優や司会として幅広く活躍する谷原章介(43)。この春から、新番組を含めて4番組で司会を担当。主演する連続ドラマもスタートする。私生活では6児のパパで、家事も育児も完璧にこなすスーパーイクメン。仕事で家庭でフル回転する「デキる男」の素顔をのぞいた。

 名刺を出すと、頭を下げながら「頂戴します」と両手で丁寧に受け取った。俳優は名刺を持たないことが多いため、こんなにきちんと受け取る人はなかなかいない。司会を務める番組で名刺をもらう機会が多いから慣れているといい「司会をすることでいろいろな経験ができる。それが俳優として、社会人としてプラスになっています」。つくられたイメージではない、本物の「デキる男」だ。

 公私でフル回転している。仕事ではドラマや映画、ナレーションなど多方面で活躍。TBS「王様のブランチ」で始めた司会業は10年目を迎えた。引き受ける前は俳優業と両立できるかと悩んだが、ドラマ共演したことがあった児玉清さん(2011年に77歳で死去)に「僕らの仕事は多くの人に見てもらうことが大切」と背中を押された。

 昨年4月には、その児玉さんが初代司会者だったテレビ朝日系「パネルクイズ アタック25」の3代目司会者に就任。俳優初の進行役に起用されたNHK・Eテレ「きょうの料理」は今春から4年目に突入する。多彩な番組の“顔”として親しまれている。

 司会をする上で心掛けているのは「出る方に気持ちよく帰ってもらうことと、視聴者の方に不快感を与えないこと」。俳優が司会を任されたことも意識しているといい「穏やかな言葉遣いと番組進行を大切にしている」と語る。

 一方でクイズの解答者に「奥さんとの仲はいいですか?」など、思い切った質問をぶつけることもある。「当たり障りのない司会をしていたらいいのかというと、それは違う」。“反面教師”にするのが「ドラえもん」に出てくる「出木杉くん」。容姿端麗で成績優秀、料理もできるという、自身のイメージとかぶるキャラクターだ。

 「出木杉くんって面白みがないでしょ。僕もそう見られている可能性が強い。このルックス、このイメージの人間がどういうことを言ったら面白いのか。出木杉くんだけど、のび太やジャイアンの“顔”もあるというのが理想ですね」

 子供を持つ父親ならではのユニークな例えの中に、生真面目な人柄がうかがえた。

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